>>975続
脱衣場を軽く片付けて、バスタブにお湯を張る。
部屋に戻ると、絢は帰りに寄ったコンビニで買った缶チューハイ2本をテーブルに乗せて私を待っていた。
絢は缶を手に取り、「お疲れ〜」と差し出す。
それを受け取るとプルトップを開け、乾杯を交わした。
絢はゴクゴクと喉を鳴らして、缶から唇を離すと「ぷぁー」と唸る。
余りお酒に強くない私は、飲みっぷりに惚れ惚れしながらお酒を喉に流し込む。
ん〜サイコ〜!
絢は嬉しそうに語尾を上げる。
ほんのりと赤らんだ整った顔立ちがにこりと歪む。
涼香もけっこう飲めるじゃない。
たまには一緒に飲も〜よ〜。
他愛のない会話をしながら、時間は過ぎていった。
私はお風呂の様子を見に一旦立ち上がる。
急に友達が泊まりに来たときに貸せるように、ピンク色のフリース生地の上衣に、灰色のストレッチ素材のスウェットパンツを準備した。
下着はさっき寄ったコンビニで絢がショーツを買っていた。
絢、先に入る?
部屋に入りながら聞くと絢は、「ん〜、お客は後ででいいよ〜。飲んで待ってる〜。」と缶を煽った。
絢のブラウスの上2つのボタンが外されて、私の目線から柔らかそうな双丘の谷間が色っぽく覗く。
前腕の途中まで袖が捲られた、細すぎないスラッとした腕も、絢の胸に釣り合い、上半身のバランスの良さを引き立てている。
スーツスカートも太腿の上まで捲られていて、黒いストッキングに包まれた形の良い、長い脚がテーブルの下に延びている。
ストッキングの爪先がくにくにと動き、時折、手でマッサージしている。
絢に一瞬見とれて、私は「じゃあお先にね」と風呂場へ向かった。