神奈川アラート発動日に知事野球観戦、一部県議から「非常識だ」
読売新聞 / 2020年8月4日 17時58分
神奈川県が新型コロナウイルス対策の独自宣言「神奈川警戒アラート」を発動した7月17日の夜、黒岩知事が横浜スタジアムでプロ野球観戦をしていたことについて、一部の県議から疑問視する声が上がっている。3日の県議会厚生常任委員会でも「非常識だ」といった指摘が出たが、知事本人が「夏休み」中だったため、県幹部が代わりに釈明する場面があった。
知事はSNSなどで、遊びに行ったわけではなく、スタジアムの感染防止対策を見に行ったと説明しているが、この日の常任委では、自民党の牧島功議員が「職員を連れて、試合のない時に行けばいい」と指摘。アラート発動直後だったことを踏まえ、「県民の理解が得られるわけがない」と述べた。
これに対し県幹部は「当日はスタジアムでの今季初めての観客を入れての試合で、知事ご自身の目で感染対策の確認に行かれたと理解している」と説明した。
知事は今週、「夏休み」を取得しており、常任委で県側は「いつでも連絡は取れ、おおむね1時間以内で登庁でき、問題はない」との認識を示した。