爆サイ.com 山陽版

💃🏼 ストリップ総合


No.5416990
合計:
#120
美しい映画ではあるし、スタッフとキャストの強い想いも伝わってくる。それを分かった上で言うのだが、やはりこの映画はセンチメンタルに過ぎると思う。ストリップの描き方としてはとても誠実だが、どうしても黄昏た語り口にならざるを得ないのはストリップという大人の芸能文化に斜陽化の一途をたどる未来しか思い描けないからだろうか。現在進行形でストリップを愛している一人のお客としては、そこに一抹の寂しさを感じてしまう。
また、ストリップには風俗産業としての機能と使命もある訳だが“そこはとりあえず置いておいて”みたいに美しさだけを前面に出していることにも多少の違和感を覚えてしまうのである。
女性ファンも珍しくなくなった昨今、ストリップ劇場に対するある種「美化したアプローチ」という側面もあるのだろう。

本作の見どころにもなっているであろうサラがバーで突然踊り出すシーンは、やはり素敵だ。劇場で踊る彼女のシーンよりも、そこには生々しいリアルがあるように感じた。
また、ステージ上でサラがポーズを切る立ち上がりのシーンはアングルやカット割りが絶妙。ただ尺の問題もあるのだろうが、これだとストリップのステージがベッド・パートだけみたいな印象になってしまう。
それは、劇場千穐楽ラストに踊るようこのステージにも言えることである。着物で登場して少し舞った後、いきなりはだけてベッド着でポーズを切るシーンになってしまう。しかも、この立ち上がりではサラの時と違いいささか演出上の問題があるように思った。
ようこのシーンと言えば、そのラスト・ステージの一曲目に「恋」を持ってくる構成が実に巧い。ちょっと胸が熱くなってしまった。ただ、木下とようこの関係は男目線の妄想的なロマンチシズムと思わなくもない。個人的には、プラトニックであって欲しかった。


[ 匿名さん ]
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