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🎏 広島東洋カープ総合


No.9917553
#232
◆ どうなる!?セ界の新人王

 未だに混沌としているのがセ・リーグのNo.1ルーキーだ。

 シーズン当初、猛ダッシュを決めたのは阪神の佐藤輝明選手だった。

 打てばホームランの無双状態で5月には月間MVP、8月には田淵幸一の持つ22本塁打を更新して球団新人記録を塗り替える。このペースなら40本をクリアして新人王どころか、シーズンMVPまで狙える勢いだった。ところが秋口から大失速。59打席無安打の不振で二軍暮らしまで味わった。

 これに対して、コンスタントに活躍してきたのが栗林良吏(広島)、牧秀悟(DeNA)、中野拓夢、伊藤将司(共に阪神)の4選手。さらに終盤に存在価値を発揮しだしたのがヤクルトの2年目・奥川恭伸投手だ。

 阪神大躍進を佐藤と共に支えた中野はチームのウィークポイントであった遊撃のレギュラーをつかみ、特に30盗塁(25日現在、以下同じ)はリーグトップで盗塁王をほぼ手中にしている。伊藤は両リーグの新人で10勝一番乗りは見事だ。目下、9勝(4敗)の奥川は交流戦後から急成長。残り試合でチームが優勝、自身も2ケタ勝利ならインパクトは強い。


◆ 栗林と牧の一騎討ち!?

 そんな中でもトータルで頭一つ抜けているのが栗林と牧である。しかも、投手と打者で判断基準が異なる上に、ふたりとも球史に残る働きを見せているのだから雌雄を決するのは難しい。

 東京五輪で金メダルを獲得した侍ジャパンのクローザーを任されたのが栗林。新人とは思えぬ度胸と制球力で見事に大役を果たした。シーズンも35セーブ、防御率は驚異の「0.72」と、非の打ち所がない。

 一方の牧は、ここへ来て評価がうなぎ上りである。

 8月25日の阪神戦で新人初のサイクル安打を記録すると、9月には球団新人記録を塗り替えるシーズン118安打。10月にはタイラー・オースティン選手の故障離脱に伴い4番を任されながら、月間打率は4割を超えている。

 打率は「.308」に22本塁打。シーズン終了時に3割、20本塁打は過去に長嶋茂雄(巨人)、石毛宏典、清原和博(共に西武)の3人しかいない大記録だ。これだけでも新人王の価値はある。


[ 覆面太郎 ]
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