里見女流五冠が連敗 女性初のプロ入り困難に
2月18日 18時13分
女性初の将棋のプロ棋士を目指してきた里見香奈女流五冠が、18日の対局で2連敗した結果、プロ棋士を養成する奨励会を退会することが決まりました。
今後、編入試験を受ける道が残されていますが、里見さんのプロ入りはこれまで以上に難しくなりました。
「出雲のイナズマ」の愛称で知られる里見香奈女流五冠(25)は、現在6つある女流タイトルのうち5つを保持する一方、女性初のプロ棋士を目指して、男性と同じように棋士を養成する奨励会で「三段リーグ」に参加しています。
日本将棋連盟によりますと、里見さんは、今期のリーグで18回の対局のうちこれまでに14回戦って7勝7敗で、プロとなる四段に昇段できる上位2位以内に入る可能性が無くなっています。
さらに、勝ち越せなかった場合は、年齢に関する規定によって奨励会を退会しなければならず、里見さんは残る4回の対局で1敗しかできない状況に追い込まれていました。
里見さんは、18日に大阪で2回の対局に臨みましたが、いずれも敗れて7勝9敗となり、このあと2回勝っても勝ち越すことができないため、奨励会の退会が決まりました。
今後、編入試験を受ける道が残されていますが、里見さんのプロ入りは、これまで以上に難しくなりました。