1月２２日６代目山口組若頭補佐清水一家総長高木康男が強要容疑で静岡県警に逮捕される事件があった。事件の詳しい内容を知るにつれて、おぞましい事実が見えて来た。静岡市内で発行されている風俗雑誌の会社に対する強要との事。この会社は同じ山口組２代目小西組落合総長が関係していたもので、俗に言う守り料を得ていた。落合総長は平成２０年、住吉会との抗争事件で殺人罪に問われ、昨年末に最高裁で無期懲役が確定し、近く服役する。この会社の守り料は落合総長が逮捕されて以来、姐さんが主体となって得ていたのだが、無期懲役が確定した途端留守を守る姐さんから取り上げようと画策し、その会社に対して多勢で威迫し、強要したとの事。組織の抗争事件で懲役に行く人間の留守家族の生活を脅かす行為に出たのだ。この事は６代目も承知の事だとも言われている。こんなおぞましい事は、これまでのヤクザ社会では考えられない出来事である。無期懲役で社会復帰は出来ない人間だからと留守家族を切り捨てたのである。こんな極悪非道が許されていいのだろうか。事件そのものは大した罪にならない事だが、ヤクザ社会では今後大きな波紋を巻き起こすことになるに違いない。６代目山口組は、西日本の独立組織から次々と縁切り宣言が成されている現状で、加えて神戸の総本部も３月か４月には使用停止になる情報も飛び交っている中でのこんな非道な行為を他の直参集は黙認するのだろうか。６代目山口組は最早ヤクザ組織とは言えないのでは。この事件の顛末を追い掛けて見よう。
