共政会の元幹事長射殺事件、１７日時効 '01/9/16
指定暴力団共政会の清水毅元幹事長＝当時(44)＝が、
広島市中区薬研堀の路上で射殺された事件が十七日、
発生から十五年の公訴時効を迎える。広島県警は、
内部対立抗争の報復と個人的な恨みの両面を軸に、
関係者の追及や聞き込みなどを続けたが、有力情報は
得られないままだ。歓楽街を震かんさせた事件は風化し、
捜査は未解決での終結まで秒読み段階に入っている。
事件は、一九八六年九月十七日午前零時十分ごろ起きた。
雨上がりのネオン街を、当時理事長だった共政会の沖本勲会長(64)
と歩いていた清水元幹事長の背後から、帽子にサングラス姿の男が接近。
約一メートルの至近距離から一発の銃弾を左頭部に撃ち込んだ。
清水元幹事長はその場で倒れ、救急車で近くの病院に運ばれたが、
既に死亡。前日の午後八時半ごろから一緒に酒を飲んでいた沖本会長は、
無事だった。
