熊本県と農林水産省は9日、外国産アサリを熊本産として販売したとして熊本の卸売り業者に対して、表示の是正を指示しました。
アサリをめぐっては、熊本産として売られていたものの多くが中国産だったいわゆる“産地偽装問題”が先月、明らかになりました。
農林水産省は、産地表示の実態を調査するため卸売業者などに立ち入り調査をしていました。
今回、熊本県宇土市の水産卸売会社「リュウセイ」が中国産または韓国産のアサリだったにもかかわらず熊本産として表示していたとして、農林水産省は食品表示法に基づき表示の是正を指示しました。
「リュウセイ」は偽装したアサリを少なくとも、2020年6月から2021年5月までの間に、926トンを中間流通業者20社に販売していました。
農林水産省は今後も、実態解明に向けて複数の会社への調査を続けていくとしています。