大渡ダムに沈んだ集落
舟戸集落は高知県吾川郡仁淀川町にある廃村集落。国道33号の旧道部分、仁淀川河岸に位置する。
1890(明治23)年に旧国道が開通すると、旅館や商店が建ち並び、渡し舟で対岸へ渡る人達の玄関口として栄えた。
その後、国道から対岸の地域へ橋が架かると、玄関口としての役目がそちらに移り、さらには1968(昭和43)年に着工した大渡ダムの完成後は、ダムによる村水没のため全面移転の地域に指定された。1976(昭和51)年頃に水没を危険に思った村人移動のため無人となり、廃村になったという。
水の少ない時期には、旧道と共に姿を現す。
集落は草に覆われているものの、現在でも鳥居やコンクリート製の建物などが残っている様子が確認できる。