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🛵 バイク総合


No.8125105
合計:
#46
ウインカーを点滅させ、入口へと進入していく
もちろん50ccは高速道路に乗ってはいけないということを知らないわけじゃない、だけどこれは俺とマグナの挑戦、もう戻ることなんかできやしない、発券機から券を引き抜くと、フルスロットルで走り出す「行くぜ!マグナの実力を証明してやる!!」

初めて走る高速道路
親の車で何度も来ているので、高速道路がどういう場所かは理解している、メーターの針はまもなく60km/hを指そうとしている、しかしトラックや車に次々と追い越されていく、やっぱり…いや、違う!まだ実力は発揮されていない、「まだだ!マグナはこんなもんじゃないはず」

目一杯の前傾姿勢になり、前方を走る軽自動車を睨みつける、いける!追いつける!追い越せる!ここからは一瞬が勝負の世界だ、右のミラーを見て、後方からの車がないことを確認する、右のウインカーを出す、そして目視、素早く車線を変更すると3速に落としてエンジンパワーを全開放する「行っけぇぇぇぇぇ!!!!!!」再び4速!並んだ!そして抜いた!マグナが軽自動車に勝利した瞬間だった

軽自動車の排気量は660ccもある
CBR600RRよりも上だということだ、その軽自動車に勝ったということはつまり、マグナはCBR600RRよりも速いということになる、激しいバトルを終えた俺はサービスエリア看板を見つける「俺たち勝ったんだぜ、少し休もうかマグナ」

夜のサービスエリアは静寂に包まれていた
戦士が休息を取るには最適な場所だった、マグナを二輪の駐車場に置くと 建物の中へと入り、食堂で素うどんを注文する、さっきのバトルでかなりエネルギーを消耗したから栄養補給だ、あとでマグナにも給油してやろう、今日は頑張ってくれたから特別にハイオクを入れてみようかな、ハイオクなんて入れちゃったらスピードの向こう側まで行っちゃう?そんなことを考えていると、食堂のおばちゃんから声がかかる「3番の素うどんでお待ちのお客さま〜」

熱々の素うどんを頬張っていると誰かが俺の肩を叩いた
振り返ると警察官が二人、俺を見下して立っていた、「あっちに停めてある原付はボクのか?」「…原付というか、マグナっスけど…」「ちょっと来い!」食べかけの素うどんを残し、俺はパトカーのほうへと連行されてしまった


つづく…


[ 匿名さん ]
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