後輩の“プレステ４”を盗んで転売、27歳の自衛官…その後も休暇証の偽造、不正外出、無断欠勤で懲戒免職
3/7(月) 15:27配信
HBCニュース
懲戒免職となった27歳の自衛官は、釧路駐屯地に勤務
2019年、後輩のゲーム機を盗み、その後、無断欠勤するなどした27歳の自衛官が懲戒免職となりました。
懲戒免職となったのは、第３施設団第14施設群所属の27歳の男性３等陸曹です。
陸上自衛隊によりますと、３等陸曹は2019年10月、勤務していた釧路駐屯地内で、業務で不在だった後輩の家庭用ゲーム機「プレイステーション４」を盗みました。
後輩が駐屯地に戻ると「（ゲーム機）借りていた。掃除中に落とし、壊してしまったので、買って返す」という旨の説明をしました。
その後、まったくゲーム機を返す様子などが見られなかったため、後輩が不審に思い、上司を交えて話し合いをしたところ、３等陸曹はゲーム機を売ったと話していました。
動機については「遊ぶ金が欲しかった」と話し、調査の過程で「深く反省している」と述べていました。
さらに、この３等陸曹は2019年12月、休暇を届け出るときに提出する休暇証の上長承認欄に自分の印鑑を不鮮明にして押して偽造し、不正外出しました。
当時、釧路駐屯地の勤務でしたが、２日後の夜、捜索願いを受けた警察に札幌市の路上で発見され、調査に対し「元同僚に会うために外出した」などと話していたということです。
事案によって、３等陸曹は７日付で懲戒免職の処分を受け、上司の50代の男性陸曹長も、３等陸曹の窃盗について上司への報告を怠ったとして戒告処分となりました。
戒告の陸曹長は「すでに被害の弁済が済んでいて、大事にしたくなかった」という趣旨の話をしているということです。
今回の２人の処分について陸上自衛隊は「本人の自覚の欠如によるものであり、判明した事実に基づき厳正に処分した。隊員の指導の徹底を図ってまいります」とコメントしています。
