【白橋りほ】
「はい、3景を担当させていただきました白橋りほです。
私の景は『とりかえばや物語』という平安時代に書かれたお話、物語の景なんですけど、
トランスジェンダーをモチーフとした景になっています。
今でこそLGBTとか受け入れられている世界ですし、
同性愛とか同性婚とかOKな国もあるんですけど、
平安時代はそういうことを受け入れるという思考も多分ないような時代だと思うんですが、
そういう時代を生きた架空の人物なんですけど、姫君と若君の景です。
私が演ったのは男の子になりたい女の子の役です。
私はトランスジェンダーの悩みとか一切ないんですけど、
人間、人の目を気にしないで生きていける人なんていないと思うし、
私自身気にしいな性格なので『今日私、お客さまにあんまり刺さってないんじゃないか』とか、
体型のこととか自分の顔のこととか、今も悩んでいるんですけど、
そういう悩みを持っている方もそうですし、
仕事だったり生活の中で人の顔色を窺って生きていくのが人間だと思うので、
そういうのも立ち上がりの曲、『どんな時も自分が自分らしく』とある通りに、
そんな出来たら人間苦労しないんですけど、
『自分らしく生きていっていいんだよ』っていうメッセージが
みなさんに届いていればいいなと思って踊っていました。
毎日悩みがあって生きていっていると思うので、
少しでも元気がみなさんに届いていればなと思います。
浅草は半年ぐらい前、9月にストリップデビューのステージがここで、
『まつろわぬもの』ぶりに乗らせていただいたんですが、
成長はしていましたでしょうか?(場内拍手)
あの時は何も分からないひよっこちゃんみたいな状態だったんですけど、
また戻ってくることが出来て、とてもうれしいです。