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🧢 高校野球全国


No.2552087
#15
中原英臣(医学博士)『週刊新潮』2007年4月12日号 健康【狂】時代

今年も新学期が始まりました。
中学や高校に進学した新入生にとって、最も楽しみなことの一つは部活を選ぶことでしょうが、運動部を選ぶ時は気をつけないといけません。
理由は簡単で、部活の指導者のほとんどが単にサッカーや野球が好きというだけの社会や国語の教師だからです。
スポーツ医学やトレーニングの知識の足りない指導者に限って、根性や礼儀といった精神主義を重視し、体が痛いからといって部活を休むなどとんでもない、ということになります。
効果的な練習は1日1時間半を週3回もすれば十分というのがスポーツ医学の常識で、それ以上の練習はむしろ危険とされています。
それなのに、部活で1日2時間の練習を週6日もしている学校がたくさんあります。
そのため部活でスポーツ障害になる生徒が後を絶ちません。
例えば、オスグッド病になったことがある中学高校のサッカー部員は20%もいるというデータがあります。
  
オスグッド病は骨が完成していない10歳から15歳の男の子に多発する「オーバーユース症候群」と呼ばれている病気です。
軽いオスグッド病なら膝を動かさず安静にしていれば3カ月ほどで治りますが、そのまま放置すると手術が必要になります。
また、サッカー部員に多い中足骨の疲労骨折は、軍隊の行軍中に多発したので戦前は「行軍骨折」と呼ばれていました。
部活の世界には軍国主義の亡霊が復活しているのです。

野球の部活では「リトルリーグ肘」とも呼ばれる「野球肘」があります。
野球肘になると肘が曲がったままになり、野球どころか日常生活にも支障が起きます。
部活がスポーツ医学とは無関係という最大の見本が、真夏の甲子園で2時間以上もプレーさせ、投手が3連投することも珍しくない高校野球です。

少しでもスポーツ医学を知っていれば、夏の高校野球が異様であることはすぐにわかります。


[ 匿名さん ]
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