「射殺しろと? 本当ですか?」...
韓国軍、北朝鮮通信を聞いていた
「射殺完了」北の内部報告をリアルタイムで傍受 ... 「大統領に直ちに知らせるべきだった」
韓国軍が22日、西海上で行方不明になった公務員が殺害された当時、緊迫していた北朝鮮軍の内部報告と上部指示の内容を傍受し、リアルタイムで確保していた事が分かった。
29日、国会国防委員会と情報委員会関係者によると、軍は行方不明の公務員A氏が西海登山岬付近で北朝鮮船舶に発見された22日午後3時30分前から北朝鮮軍の交信内容を無線で傍受していた。
韓国軍の諜報部隊は、傍受地域を正確に設定すれば相手側の無線通信内容の最大90%まで把握できる高度な技術を保有しているという。
軍は、A氏が北朝鮮側に越北の意思を伝えた事実を北朝鮮軍内部の交信を通じて具体的に確認したという。
かなりの近距離で対話が交わされていたため、A氏が80メートル離れたところで「大韓民国の誰某」とだけ誤魔化したという内容の北朝鮮側通知文は事実ではないものと軍は見ている。 北朝鮮軍は、A氏を救助するかどうか、自分たちだけで相談したという。
北朝鮮側がAさんをロープで縛り陸地に「曳航」しようとしたが、海上で「紛失」し、2時間後にAさんを再びA氏を見つけた状況からして、当時としては救助意図が比較的明らかに見えたという。
このため、密かな対北朝鮮盗聴活動を露出してまで救出を敢行せず待機したというのが、軍の説明だという。
これと関連し、徐旭(ソ・ウク)国防部長官は24日、国防委に出席し、「北朝鮮がこのように天人共に怒る事をするなどとは思わず、情報を分析していた」と言及している。