「サイゼリヤ」の人気メニューが、食材の供給不足で販売を縮小を余儀なくされている。おいしいと話題になった新メニューや定番商品の「辛味チキン」も影響を受けており、サイゼリヤの常連客からは嘆きの声が聞こえている。「低価格かつコスパ抜群」で知られるサイゼリヤすら対応に追われる事態となったことで、ネット上では「サプライチェーン危機」を実感するユーザーが多数現れた。
話題の「ラムときのこのきこり風」が消えた

高口康太さんのツイート(画像:ツイッターの投稿画像を引用)
イタリアンワイン&カフェレストランのサイゼリヤに異変が起こっている。看板メニューや話題の商品が立て続けに消えているのだ。
まずひとつめは、最近オトナライフの「サイゼリヤがついに最終形態へ!? 宣言後に繰り出す新メニューが化け物みたいにうまいと話題!」で取り上げたばかりの絶品メニュー「ラムときのこのきこり風」だ。
高口康太(@kinbricksnow)さんがツイッターに投稿した画像によれば、メニュー表には「イタリア直輸入食材(きのこ)が不足したため販売を終了させていただきました」というお知らせが貼られている。高口さんは合わせて「サイゼリヤで知るサプライチェーン危機」とコメントし、現在世界中で続く様々な品不足がサイゼリヤにも影響を与えていることを伝えた。
そしてふたつめはサイゼリヤを代表する定番メニューの「辛味チキン」だが、本来は一皿に5本のっているものが「原料不足により4本での提供に変更させていただきます」という案内が貼られていることを、いちさん(@sat4383)さんが上記の高口さんのツイートにリプライのかたちで報告した。
2人は「辛味チキン好きなんですけど、1本減らしたと言われると頼みづらい」「実質値上げになっちゃいますしね……それでも十分安くて美味しいんですけどね」と残念がっていた。
突然の販売終了も、丁寧な説明が「誠実でいい」
2人のツイートを見たネット上からは、「鶏肉がやばいのは聞いていたがきのこも足りないのか」という声があるように、チキン不足はサイゼリヤに限った話ではない。ファミチキをはじめとしたコンビニのホットスナックでもチキン不足は深刻化しており、品薄を知らせる貼り紙がされている店舗もある。加工品の一大生産拠点であるタイの工場で生産が停滞した影響だとされており、現在の販売調整はクリスマスシーズンまでに解消され十分に販売できる見通しだという。
一方でサイゼリヤのメニューは元に戻す見通しは立っていない。“あの味”が食べられないとショックを受ける人はこれからも続出しそうだが、「でもちゃんと理由書いてくれてるのうれしいね」という反応もあるように販売終了の理由をきっちりと記す誠実な対応は企業として好感が持てる。
惜しまれつつあっという間に販売終了となってしまった「ラムときのこのきこり風」だが、食べ応えもあり、リピーターを掴みかけていたメニューだっただけにいつか復活してほしいと思わずにはいられない。
出典元:サイゼリヤで知るサプライチェーン危機【高口康太(@kinbricksnow)さん】
※サムネイル画像(Image:「高口康太さん」Twitterより引用)