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新燃岳「溶岩流・火砕流ふもとに届く可能性低い」噴火予知連

今月1日以来、噴火が続く新燃岳について、気象庁の火山噴火予知連絡会は13日、「当面は爆発的噴火が継続するが、溶岩流がふもとまで流れ落ち、火砕流が居住地域に到達する可能性は低い」とする見解を発表した。

全国の火山や地震の専門家から構成される噴火予知連絡会は13日、新燃岳の活動について各観測データをもとに検討を実施した。

その結果、爆発的噴火が相次いだ今月9日以降は、溶岩内部で火山ガスによる圧力が高まって爆発を引き起こした2011年2月以降の活動とよく似ていると結論づけた。

当面は爆発的噴火活動が継続し、大きな岩の飛散や空気振動が発生するおそれがあるという。

一方で、火口縁を越えた溶岩がふもとまで到達したり、溶岩ドームが崩壊して発生した火砕流が、民家が集まる居住地域に到達する可能性は低いという。

高温の火山ガスや火山灰、溶岩片などの火砕物が、高速で一気になだれ落ちる火砕流は、最も危険な噴火現象だ。

本体内部の温度は600〜700℃にも達し、時速100キロもの高速で、熱風(火砕サージ)を噴き上げながらふもとに向かって突進してくる。

長崎県の雲仙普賢岳は、1990年11月の噴火開始以後、翌91年5月下旬から成長が始まった溶岩ドームの崩壊で、4.3キロ流れ落ちた火砕流に巻きこまれて、約270棟の住宅が焼失・損壊し、43人が亡くなった。

防災科学技術研究所によると、20世紀に起きた死者の規模が1000人以上の火山災害のうち、約7割が火砕流が原因だった。

迫力ある噴火に目を奪われがちだが、こういった過去の災害に学ぶことも重要だ。
【日時】2018年03月13日 14:18
【提供】ハザードラボ

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