
イスラエル軍は7月13日も、ガザ地区へ激しい攻撃を加えており、特に北部のガザ市で数多くのパレスチナ人が殺害された。
ガザ市だけで50人以上が死亡
ガザ市北西部にあるal-Fayrouz地区では、イスラエル軍の戦闘機が避難民のテントを爆撃し、3人が死亡、多数が負傷したという。
ガザ市北東部、Tuffah地区の交差点でもイスラエル軍の空爆が行われ、2人のパレスチナ人が死亡。ガザ市にある食品市場も、イスラエル軍のドローンに攻撃され、医師を含む少なくとも12人が死亡した。
当時、市場は生活必需品を求める人々で混雑しており、攻撃された現場は凄惨を極め、屋台は血まみれになり、人々はパニックに陥ったという。
またガザ市南部のザイトゥーン地区にある住宅へも、イスラエル軍が砲撃を加え、1人が死亡、数人が負傷した。
この日、ガザ市だけで50人以上のパレスチナ人が、イスラエル軍によって殺害されたそうだ。
ガザ地区南部のアル・マワシ地区でも、イスラエル軍の無人機による攻撃があり、子供を含む5人が死亡、20人が負傷した。
南部のハンユニス西方にあるal-Maslakh地区では、ヘリコプターによる攻撃や戦車による砲撃が行われ、5人のパレスチナ人が負傷した。
「ガザ人道財団」の配給所付近でも、支援物資を求めていた10人のパレスチナ人が殺害された。
ガザ地区の医療関係者によれば、13日には全域で、少なくとも92人のパレスチナ人が、イスラエル軍により殺害されたという。
パレスチナ系アメリカ人が殺害される
ヨルダン川西岸地区では7月11日、イスラエル人の入植者により、パレスチナ系アメリカ人の男性が殺害された。
殺されたのはパレスチナ系アメリカ人のSayfollah Musalletさん(20)で、彼は11日、ヨルダン川西岸地区中部の都市、ラマラにある町、Sinjilで、イスラエル人入植者によって殴られ死亡した。
ヨルダン川西岸地区では、イスラエル人の入植者たちが、イスラエル政府の黙認を得て、パレスチナ人の土地への侵入を強め、日常的に暴行や破壊、殺害を繰り返している。
Musalletさんの家族は、この殺害事件について、アメリカ政府に対し調査を要求しているという。
イランの大統領が負傷していた
イラン革命防衛隊系のファルス通信によれば、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は6月16日、国家安全保障最高会議(SNC)の会合を狙ったイスラエルの空爆で脚を負傷したという。
この攻撃ではミサイル6発が使われ、当時会議はテヘラン西部の地下施設で行われており、その場にはイランの国会議長や司法長官などの高官がいたと言われている。(了)