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日本学生野球協会は9日に開いた審査室会議で、昨春の選抜高校大会で準優勝した済美高(愛媛)について、恒常的に部員間のいじめがあったとして、8月9日から1年間の対外試合禁止処分を科した。
来年の全国選手権大会出場を決める地方大会まで公式戦に参加できず、春も夏も甲子園大会が絶望となった。
済美のいじめでは、2年生6人が1年生19人に対し、殴る、蹴るなどの日常的な暴力やいじめが4月末から発覚するまでの8月上旬まで続いていたのが確認された。
中にはカメムシを口の中に入れるなどの行為もあった。
いじめや暴力はレギュラーや3年生が遠征などに出かけているときに行われることが多かったという。
対外試合禁止の中で1年間は最も重い処分。
西岡宏堂審議委員長は「悪質で根が深い。被害者の数の多さも勘案した」と話した。
いじめに今秋のドラフト上位候補の安楽智大投手は関与していなかったという。
済美は既に来春の選抜大会出場の参考資料となる秋季大会を辞退。
今月2日には上甲正典監督が病気で急死していた。
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