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明治から昭和初期にかけて建築された建物群が“レトロ地区”として、北九州市の観光名所となっている「門司港エリア」で、築74年の“廃墟”のような団地を買い取り、「夢を叶える場所」へと再生するユニークな取り組みが進んでいる。古すぎる団地が、すぐに満室となった訳とは…。
■築74年“廃墟”のような団地を再生
北九州市のJR門司港駅から車で約5分。ゆるやかな坂を少し上ると、錆びついた窓格子に、今にも崩れ落ちそうな電灯…。まるで廃墟のような建物が現れる。奥には、壁一面が植物に覆われた建物もある。築74年の「旧畑田団地」だ。
旧畑田団地は、福岡県住宅供給公社が事業計画し、1951年に竣工させた団地で、敷地内には、4階建て全24戸からなるA棟と、その背後にあるコンクリートブロック造り2階建て、全1...
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