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6日午後2時現在、霧島連山の新燃岳は活発な噴火が続いている。
鹿児島大学の火山学者、井村隆介准教授は「火口内に溶岩が広がって流れている」として、溶岩流出後に火砕流が起きる可能性を危惧している。
こうしたなか、けさ新燃岳周辺を航行した飛行機の機内では、雲の上からでもはっきり噴煙が見え、硫黄の匂いを感じたという、鹿児島県と宮崎県にまたがる新燃岳では、昨夜9時ごろから火山性微動の振幅が大きくなり、火口からはさかんに黒っぽい噴煙を放出している。
火口内では昨年の噴火でできた東側の火孔に加えて、新たに西側付近からも激しく噴煙が上がっている。
井村准教授は火口内をとらえた映像を見て「溶岩が噴出し、火口内で広がって流れている」と指摘。
溶岩が山頂火口内を埋め尽くして、火口縁が低い西側から流れ出す危険があるという見解を自身のツイッターで語った。
粘性が強い溶岩によって、火口が塞がれてしまうと、マグマの通り道がなくなり、内部の圧力が高まって爆発的噴火に至るおそれもあるという。
こうしたなか、東京と鹿児島を往復しながらメイクアップやスキンケア商品のプロデュースを行う会社を営んでいるヒラノマリナさんは、けさ鹿児島空港を離陸した飛行機内から、新燃岳の噴煙を撮影した。
飛行機の窓から外を眺めたとき、厚く立ち込めた雲に隠れていて新燃岳の位置ははっきりしなかったが、白い雲を突き抜けるように黒い噴煙が広がり、機内でも硫黄の匂いをはっきり感じたという。
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