中国人とブタを比較するツイートをしたことで批判を浴びた英誌エコノミストが、今度はアラブ人を侮辱したとして物議を醸している。中国紙・環球時報が4日付で伝えた。
エコノミストは6月28日、「世界の穀物のほとんどは人間に食べられない」とする記事を宣伝するため、ツイッターに「2019年にブタは4億3100万トンの穀物を食べた。これは中国人より45%多い」と投稿。批判を受け、翌日に同投稿は削除した。
しかし、今度はアラブ人を侮辱したとして批判を受けている。問題となっているのは、エコノミストが7月28日に掲載したサウジアラビアのサルマーン皇太子に関する記事。その中で、記事の表紙に使われた画像は、ピンクのターバンをつけた人物の後ろ姿のイラストで、ターバンの端には火の付いた導火線が描かれている。
環球時報によると、複数の米主要メディアに寄稿しているパレスチナ系メディアの関係者は、「エコノミストはピンクのターバンをサルマーン氏のイメージにしようとしたが、このターバンは多くのアラブ人が身に付けている。しかも、アラブ世界でよく見られるターバンの端に爆弾を描いた画像は、明らかに人種差別的である」と述べたという。(翻訳・編集/刀禰)