第20代大統領選挙を控えて、当時「共に民主党」大統領選候補だったイ・ジェミョン(李在明)党代表を落選させる目的で虚偽動画を制作したユーチューバーが罰金刑を言い渡された。
8日、スウォン(水原)地裁は公職選挙法違反の疑いで起訴されたA被告に罰金600万ウォン(約62万円)を言い渡したと明らかにした。
A被告は昨年12月、キョンギド(京畿道)ファソン(華城)市の住居地で当時、李候補に対する虚偽事実が盛り込まれた動画を制作し、自分が運営するユーザー(YouTube)チャンネルに掲載した疑いで起訴された。
該当映像には「李候補が集団犯罪を犯して3~4年の刑を受けて、少年院に入所したが検定試験で勉強して出所し、大学に行く前に戸籍クリーニングした」などの内容が盛り込まれた。
裁判所は「被告人は有権者の正しい意思決定に混乱を招き、自由民主主義の根幹を成す選挙の公正性を毀損(きそん)した」とし「不特定多数の人に候補者に対して誤った認識をさせる危険があるという点で罪責が軽くなく、ユーチューブチャンネルの再生数を高めて経済的利益を取得しようとする目的も見える」と判示した。
続けて「ただし、被告人は他の人から伝え聞いた内容を伝達したものと見られ、犯行を反省している」とし「捜査が始まってすぐ昨年12月末に映像を非公開処理した点などを酌量した」と量刑理由を明らかにした。