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NASA、火星でのサンプル回収プログラムで2つの着陸オプションを検討

NASAは、火星のサンプルを地球に持ち帰るための方法について、複数の案を検討していると明らかにした。

計画の見直しを進めてきた

NASAは現在、欧州宇宙機関(ESA)と共同で、「火星サンプル・リターン・プログラム」を計画している。

このプログラムの目標は、NASAの探査ローバー「パーサヴィアランス」が収集した岩石やガス、表面の脆い物質のサンプルを回収し、地球に持ち帰ることだ。

しかし昨年、NASAは、このプロジェクトの費用が80億ドルから110億ドルになる予定で、サンプルは2040年まで地球に持ち帰れない可能性があるとし、計画の見直しを進めてきた。

そして今年の1月7日、NASAは低コストでサンプルを回収するため、2つの着陸オプションを検討していると発表したという。

「SpaceX」や「ブルーオリジン」との協力も検討

その1つは、「スカイクレーン」着陸方式と呼ばれるもの。サンプル回収着陸船の最初の降下時に、耐熱シールドとパラシュートを使用し、その後逆噴射ロケットで、地表まで降ろす方法だ。この方式は、以前「パーサヴィアランス」や「キュリオシティ」を着陸させる時にも使用されていた。

もう1つは「SpaceX」や「ブルーオリジン」などの商業パートナーと共同で、大量輸送システムを使用することだ。

「スカイクレーン」方式の費用は66億ドルから77億ドルと推定され、大量輸送システムの費用は58億ドルから71億ドルと推定。どちらの選択肢でも、2035年から2029年の間にサンプルを地球に持ち帰ることができると考えられている。

NASAのネルソン長官によれば、どちらの選択肢を使用するかの決定は、2026年に下されるという。

着陸船にロケットとヘリコプターを搭載

サンプル回収着陸船には、ロケットとヘリコプターが搭載され、「パーサヴィアランス」はサンプルを着陸船に運び、ロケットに取り付けるという。

その後、ロケットが初めて火星から打ち上げられ、ESAが提供する地球帰還軌道船と合流。

地球帰還軌道船は、サンプルを収めたカプセルを捕獲し、火星の軌道から離脱して、サンプルを地球まで運ぶ予定となっている。(了)

【日時】2025年01月10日 11:45
【提供】Switch News

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