
先日、エジプトで観光用の潜水艇が沈没したが、現在も原因究明の調査が進められている。
潜水艇の「シンドバッド号」
この事故が起きたのは3月27日の午前10時頃(現地時間)、場所はエジプト東部の町、ハルガダ近郊の紅海沿岸とされている。
当時、観光用潜水艇として運航されていた「シンドバッド号」が沈没し、乗っていたロシア人観光客6人が死亡。そのうち2人は子供だったという。
また39人が救助されたが、そのうち9人が負傷し、4人が重体だとされている。下の動画は沈没する瞬間と考えられるが、どういう状況だったのか、確認はできていない。
原因は、現在も不明なまま
沈没の原因は、現在も明らかにされていない。ただロシア旅行業者協会によれば、当時潜水艇がサンゴ礁(または岩礁)に衝突し、その後水深20メートル地点で圧力を失ったという。
また乗客の女性、エカテリーナさんはロシアのテレビ局「Ren TV」の電話インタビューで、乗客が潜水艇に乗り込むと、ハッチから水が流れ込んだと語っている。
彼女によれば、予約した席に着くと2つのハッチが開いていたため、潜水艇内に水が流れ込み始めたという。
死亡した人の中には2人の医師も
「シンドバッド号」の乗客45人は、ロシア、インド、ノルウェー、スウェーデン出身だとされ、5人のエジプト人乗組員も乗船していたそうだ。
また死亡した6人は全員ロシア人で、その中には既婚の医師2人が含まれており、娘たちは入院中だという。
ここ数カ月で、紅海において観光船が事故に巻き込まれたのは、これで2度目。昨年11月にはエジプト南東部のマルサ・アラム付近で小型船が転覆し、11人が行方不明。全員が死亡したとみられている。(了)