
2025年7月4日、タイ東北部ウドンタニ県で、ダッチワイフ詐欺被害に遭った70歳の男性が、警察への通報を取りやめたことが報じられました。男性は「孫たちに顔向けできない」「裁判沙汰にしたくない」と理由を語り、苦い経験を「教訓として胸に刻む」としています。
この男性は、美人のハーフ系ダッチワイフを紹介するSNSページを通じて約5万1,000バーツを支払い購入を試みましたが、商品は届かず連絡も取れなくなったとのこと。明らかな詐欺被害と判断し、振込記録やメッセージの履歴を証拠として準備し、警察に届け出る意思を固めていました。
しかし同日、通報に向けて警察署へ向かう途中で考えを改め、取材に訪れた記者に「やはり通報はしない」と告げました。理由としては、「すでにニュースになってしまい、家族、とくに孫に知られてしまった」「裁判の記録などが残ると将来の海外渡航に支障が出るかもしれない」といった懸念を挙げています。
男性は最後に、「もうこの件は忘れて、教訓として受け止める。ただ、私のような被害者がこれ以上出ないように願っている」と述べ、似たような手口への注意を呼びかけました。