パキスタンで先日、ペットのライオンが家から逃げ出し、通行人に襲い掛かる恐ろしい映像が公開された。
女性と子供2人に襲い掛かる
その事件が起きたのは7月3日、場所はパキスタン北東部の都市、ラホールの住宅街とされている。
警察が7月4日に発表した内容によれば、ペットとして飼われていたライオンが壁を飛び越えて逃げ出し、女性と子供2人に襲い掛かったという。
警察が公開した防犯カメラの映像には、7月3日の夜、ライオンが自宅周辺の壁を飛び越え、買い物袋を持った女性を追いかける様子が映っていた。それがこちら。
子供の腕や顔を引っ掻く
警察の報告書によると、ライオンは5歳と7歳の子供たちに襲いかかり、腕や顔を引っ掻いたという。その後、女性と子供2人は病院へ搬送されたが、命に別状はないそうだ。
襲われた子供の父親によれば、ライオンの飼い主らは、通行人が襲われるのを見て、面白がっていたという。
警察は7月4日、この事件で3人の男を逮捕したと発表。男らは事件後、ライオンを連れて現場から逃走したが、事件発生から12時間以内に拘束されたそうだ。
生後11カ月の雄のライオンはその後、警察に押収され、野生動物公園に移送された。このライオンの健康状態は良好だと言われている。
2024年12月にも、ラホールの別の地区で成体のライオンが囲いから逃げ出し、住民を恐怖に陥れた後、警備員に射殺されたそうだ。
この事件を受けて、州政府は大型のネコ科動物の売買、繁殖、所有を規制する新たな法律を可決した。
大型のネコ科動物などをペットとして飼うことは、長らく特権と権力の象徴とされてきたという。（了）
