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環境省は12日、名古屋港の飛鳥埠頭で陸揚げ作業中の作業員が、毒をもつ特定外来生物の「アカカミアリ」に刺されたと発表した。
作業員は病院で薬を塗ってもらい、軽傷だという。
環境省によるとアカカミアリが見つかったのは、今月1日にフィリピンのマニラ港を出港し、9日に名古屋港に到着した船に積まれたコンテナ外部の底部分。
陸揚げ中の作業員が気づき、両手首を2、3カ所刺された。
アリは58匹を確認したが、別の作業員が殺虫剤で駆除し、アリの標本を専門の検査機関に提出した結果、ヒアリよりは弱いが、同じようにアルカロイド系の毒を持つアカカミアリだと判明した。
名古屋港では、コンテナ周辺に捕獲用の罠と殺虫剤を設置した。
アカカミアリは、アメリカ南部から中米が原産で、日本では硫黄島や沖縄で生息記録がある。
刺されると激しい痛みがあり、患部が水ぶくれになる。
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