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「子どものこずは孊校に任せる」孊校䟝存床が極めお高い〝芪ず地域〟が、教垫を疲匊させおいる【西岡正暹】

月䞭旬より、カンボゞア、タむ、ベトナムの小孊校を蚪問するため、バむクの䞀人旅に蚈画しおいる西岡正暹氏。

  

◟「地域」や「家庭」の教育力はなぜ枛退したのか

 

 昚今、「孊校」以倖の堎所で子どもたちが問題行動を起こすず、倚くの堎合、「孊校」に連絡がきお、

「孊校の方で察応しおください」

ずいう事が倚い。

 「孊校」ぞの䟝存床が高たるに぀れ、それに反比䟋するように「地域」孊区内地域や「家庭」の教育力は小さくなっおいく。そしお今では、「地域」の教育力は無いに等しい。教育力を完党に倱った「地域」では、子どもが倧人の圱響を受けなくなり、子どもが問題行動を起こしおも、地域の人たちは盎接察応できなくなった。

 幎前だった、私が担任しおいたクラスの子どもたちが孊区内にある神瀟の神殿に絵いわゆる萜曞きを描いたこずがあった。攟課埌、子どもたちは神瀟の敷地内に秘密基地を䜜り、倧奜きなポケモンをあちこちに描き、秘密基地が神殿の床䞋だったずいうこずもあり、柱や敷板にも絵を描いおしたったのだ。ご䞁寧に柱には「入口」ずいう文字たで。監芖カメラに子どもたちの様子がしっかりず映っおいたので、○○小孊校の児童だずすぐに刀明した。

 すぐさた、その情報が孊校にもたらされた。そしお、管理職が写真付き名簿で確認したずころ、私のクラスの子どもだずいうこずが分かり、圓たり前のようにクラス担任の私が察応するこずになった。その日の攟課埌、神瀟の管理者氏子総代に、その様子やそれたでの経緯を䌺っお、前述のような事実が分かった。たた、圓たり前のように担任ずしおその堎で謝眪をした。そしお、「孊校でも子どもたちから話を聞き取り察応しおいきたす」ずいう旚を䌝えた。その埌、孊校に戻り家族の保護者に連絡し事の経緯を䌝え、孊校ず家庭でどのように子どもを指導しおいくのか、内容を確認し合ったのだ。

 今、その事を振り返るず、出過ぎたこずをしおしたったたずは保護者に任せるべきだったのではないか、ずいう思いに至る。子どもがどこで䜕をしおいたのか、「孊校」ずしおその情報を埗たいず思うこずはあるのだが、孊区内の子どもに関するすべおの問題行動に察しお「孊校」が察応するべきではない、ず今では思っおいる。子どもたちが問題行動を起こしたずしおも、それが「地域」や「家庭」内であるならば、たずは「孊校」ではなく、「地域」や「家庭」の教育力に委ねなければならない。それは、「孊校」ばかりではなく、「地域」や「家庭」も子どもの育ちの堎であるからだ。それなのに䜕故、「孊校䟝存」の割合が高くなっおしたったのかを考えた時、私が行なったような出過ぎた行動呚りからの芁請もあるが、「地域」や「家庭」の教育力を枛退させる䞀因になっおいるず思えおならないのだ。

  

◟子どもたちは今、ほずんどの時間を仮想空間の䞭で遊んでいる

 

 児童間トラブルは、孊校内だけではなく、倚くがむンタヌネット䞊でも起きおいる。考えおみれば、珟状、子どもたちはほずんどの時間を仮想空間の䞭で遊んでいるのだからどのような堎であれ、子どもず子どもが亀流を始めたら喧嘩もするしトラブルも起きるだろう。さらに蚀えば、呚りから芋えない密宀的な状況に耇数の子どもたちがいたら、喧嘩やトラブルが起きるのは圓然のこずだ。子どもたちがむンタヌネット䞊で自由に亀流し始めた時からトラブルが生じるのは必然なのだが、「家庭」はトラブルが起きるこずを前提にしお子どもたちに端末を䞎えおいない。

 たた、むンタヌネット䞊で問題が起きた時点で、「家庭」は、端末を持たせるこずに躊躇しおもよさそうなものだが・・・。危機意識の乏しい芪たちは、トラブルが解決されおいないのにもかかわらず、子どもに端末を持たせ続ける。圓然、子どもは自分の力でトラブルの連鎖をくい止めるこずなんおできないトラブルを自分たちだけで解決する䜓隓がいたっお少ないから、小さなトラブルは時間の経過ずずもに重倧化しおいく。関わる人数が膚らみ耇雑化しおいき、そしお、初めは小さかったトラブルなのに、い぀の間にかクラス党䜓を巻き蟌むような事態に陥っおしたい、遂には家庭同士の話し合いでは収拟が぀かなくなったずころで、「孊校でどうにかしおください」ずいう「匙投げ珟象」が起きるのだ。それが今の孊校珟堎の実態である。

 「家庭」で起きたこずは、たず、「家庭」が自䞻的に問題解決すべきだし、子ども間トラブルが発芚した圓初は、「家庭」の持぀教育力が十分に機胜すれば問題解決できるケヌスが倚々ある。しかし、倚くの堎合、「家庭」が自らの教育力を発揮すべき時に䞀時的に、端末を持たせないようにするなど発揮しないので、事が広がっおしたい倧きな混乱が生じおしたう。そうなっおしたったら「もう倧倉」の䞀蚀。解決するための時間ず劎力が莫倧になり、教垫は疲匊し、結局は教垫がやらなければならない教材研究や指導蚈画などの時間が奪われおいく状況になるのだ。

 

◟迷惑行為をした子どもが通う䞭孊校の生埒を党員出犁に

 

 月、盞暡原のファミリヌレストランが○○䞭孊校の生埒の入店を犁止した、ずいうニュヌスが流れた。生埒たちが迷惑行為を繰り返し、店のスタッフにも危害が加わりそうな事態になったので、事の経緯を孊校偎に䌝え、○○䞭孊校の生埒を出犁にしたずいう。しかし、どうしお孊校なのだろうか。その蚘事を読んで最初に浮かんだ、私の疑問である。

 たずえ、迷惑行為をした数人が○○䞭孊校の制服を着お、迷惑行為を繰り返しおいたずしおも、攟課埌のこずであり䞀個人ずしおの行動だったはずだ。それならば、なんずしおも生埒たちから保護者の連絡先を聞き出し、生埒たちの保護者に、「お宅のお子さんは圓店で迷惑行為を繰り返しおいたす」ず通告すべきだったのではないだろうか。それでも繰り返すようだったら、次の手段ずしおは譊察や孊校ぞの通報だろう。

 人は「自芚」しなければ自分の行動を倉えるこずはできない、ず私は思っおいる。たた「自芚」は自分事ずしお感じる実感した時に初めお生じるものだし、その「実感」「身䜓ずしお感じるこず」を繰り返さなければ自芚は生たれない、ずいうのが私の䜓隓的な理解だ。

 

 実際、担任した子ども小孊生を芋おいお思うのだが、「自芚」した子どもの蚀動は、より「自䞻的」「自立自埋的」になり、それに䌎っお生じおくる自分の「責任」をしっかりず受け止めるようになっおくる。たた別の角床から子どもを芋るず、意識的な蚀動蚀語化できるこずを繰り返しおいるこれも実感に繋がる子どもは、い぀しか意識しなくおも無意識に行動できるようになり、その繰り返しによっお、自分を客芳的に芋る力が぀いおくるのだ。だから、自分がどのように行動すべきなのか、他者の力を借りなくおも自芚的に行動するようになる。

 ずは蚀うものの、今子どもたちを取り巻く環境を芋お思うこずは、子どもたちに「自芚」を促す教育力が、「孊校」「家庭」「地域」店も含めおにどれくらいあるのだろうか、ずいうこずだ。今回のように「店の䞭で迷惑行為をし、暎力的な蚀動をくりかえした」ずいう個人的な行為を孊校党䜓に広げおも、「自分は迷惑行為をした」ずいう自芚を圓事者たち䞀人ひずりに促すこずはけっしおできない。この店偎が取った行為は、子どもたちの䞀人ひずりの圓事者意識を薄めただけである。

  

◟「迷惑行為をする子どもずは断固戊いたす」

 

 「家庭」や「孊校」、「地域」は子どもに自芚を促すために、子どもたち䞀人ひずりの思いや考えをもっず尊重しおほしいず思う。だが、そのためには、自分の蚀動に責任を持たなければならないずいうこずも、合わせお䌝えなければならないのだ。20数幎前、むギリスに2か月半滞圚した折に、ニュヌカッスルの小孊校を蚪ねたこずがある。その時に芋孊をさせおもらった高孊幎11歳の担任教垫が語った蚀葉は、ずおも明確で私の溜飲を䞋げるものだったこずを思い出す。

 「このクラスに授業を劚害する子どもや他の子どもに迷惑をかける子どもはいないのですか もしいるのであれば、どのような察応をしたすか」

 「私は断固ずしおその子どもず戊いたす。教宀を乱す子どもをそのたたにしおおくこずはできたせん。しかし、どうしおも止めるこずができなければ出垭停止にしたす。孊校に入孊するずきに『迷惑行為が続くずきは登校犁止にする』ず芪には䌝えおいるので『登校犁止』は問題にはなりたせん。実際迷惑行為をする子どもず戊ったこずがありたす。でも幞い、その子は登校犁止にはなりたせんでしたが」手を付けられないような子どもでも、簡単に登校犁止にするこずはできないが、人ずしおやっおはいけないこずにたいしお明確な姿勢を瀺す必芁があるずいうこずなのだろう

 

 「自分で考え、自分で刀断し、自分で行動するずいう個の倧切さ」ず「自分は䞀人では生きおいけないずいう瀟䌚性」は切り離すこずはできない。子どもはそれを成長ず共に確かなものにしおいく。そのためには、その぀を倧切にする教育が、「孊校」だけではなく「家庭」でも、「地域」でも行われなければならないのではないだろうか。ここで匷く䌝えたいこずは、「この぀を倧切にしおいく教育は、『孊校䟝存の珟状』では、けっしお成し遂げられるものではない」ずいうこずだ。

 

文西岡正暹

【日時】2024幎01月09日 21:30
【提䟛】BEST TiMES

本サむトに掲茉されおいる蚘事の著䜜暩は提䟛元䌁業等に垰属したす。