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「一般LGBT」が楽しめる「政治色のないパレード」企画に異論が続出

2019年9月中旬に、宮城県仙台市で「仙台プライドジャパン2019」というLGBT関連のイベントが開催される。

このイベントの趣旨をめぐって論争が発生しているとの情報が、当サイトに寄せられた。

公式サイトのイベントの趣旨に関する説明の一部には、次のように書かれている。

「私たちの仲間には、リベラルから保守まで、様々な思想信条の方がおります。

そして、それが普通の状態であると思います。まずは我々LGBTが率先してダイバーシティ&インクルージョン(多様性と社会的包摂)を体現させねば、あらゆる思いは机上の空論になるのではないでしょうか?」

Twitterに開設されたイベントの公式アカウントのプロフィール欄には、「一般LGBTが心から楽しめる政治色の無いLGBTパレード」と書かれていた。

ところが、こうしたイベントの趣旨に対する異論が相次いだ。

「一般LGBT」という表現や「政治色の無い」ということに、納得がいかないというのだ。

疑問を提起した一人である大学教員は、「参加して喧嘩を売るで」と宣言。

「一般LGBT」という表現自体が、当事者たちを分断するものとして機能してしまうのではないかと述べている。

また、イベントの主催者である「日本LGBT機構」の関係者が衆議院議員の杉田水脈氏と接点があるらしいという点が注目された。

杉田氏は、LGBTをめぐる発言が物議を醸して大きな騒動に発展した過去がある。

そのような人物と接点のある主催者が実施するイベントであるとのことで、その政治性やイベントの位置づけを疑問視する声が続出した。

この点についてイベントの主催者はTwitterにて、杉田氏との交流はその後あまりないと説明。

思想信条に関係なく、様々な立場の人々に会い、意見交換しているという。

その一環で自民党のパーティーに出席した際に杉田氏と話したが、氏の直接の連絡先を知っているわけでもないとのこと。

イベント当日は各党の政治家による挨拶を予定しているようだが、杉田氏に参加を呼びかけるつもりはないという。

その後、Twitterのプロフィール欄の趣旨説明は「全LGBTが心から楽しめる党派性の無いLGBTプライドパレード」に変更された。

「活動家の方、及びそのコミュニティーの方々と比して、その様な活動をしていない、興味のない、属してない圧倒的大多数のLGBT」という意味で、当初は「一般LGBT」という表現を用いたという。

「思想信条を同じくする方々が中心で催せば、もう一方の人達に限らず中間の人達も楽しめないでしょう」。

また、「党派の対立を感じさせないことで、たくさんの人が抵抗なく参加してもらえたらと思っていました」とのことで、そのような意図で「政治色の無い」という表現を選んだという。

しかし、様々な批判があることを受け止めて、趣旨説明の表現を改めることにしたそうだ。

ただし、特定の政治的立場を掲げないという方針自体は変えていない。

イベントでは「他人や他団体などへの中傷、嫌味表現や命令調、罵る言葉等、当パレードの趣旨にそぐわない物はご遠慮頂きます様、お願い致します」と書いている。

こうした説明に対して、やはり納得しがたいという声もある。

先述の大学教員は、「命令調」の表現等を禁じるということに関して、「もしかして、『同性婚を実現せよ!』というのもダメなの?」と疑問を投げかけた。

本件に関する情報を当サイトに寄せてくれた読者はレズビアンだが、また別の観点から今回の騒動を捉えている。「私は自分の性について、公の場で語りたいとは思いません。

性的なことを人前で大っぴらに語るという発想そのものが、私には合いません」。

もし自分が同性愛者ではなく異性愛者だったとしても、同じ考えを持っていただろうと言う。

したがって、パレードなどに参加して自己主張するつもりは全くないそうだ。

パレードの実施を否定することはしはないが、「パレードに参加するのが当然」という同調圧力を感じてしまうことがあり、そこに違和感があるという。

「パレードに参加したくてもカミングアウトできない人もいる」と言われるが、「私の場合はカミングアウト『できない』のではなく、『する必要がない』のです」。

パレードとカミングアウトの関係については、今回のイベントでも論点の一つになっている。

「イベントには興味があるが、カミングアウトは自分にはハードルが高い」という人もいるという指摘だ。

イベント当日まで残り1カ月を切ったが、特定の政治的な立場を掲げないことの是非だけでなく、解決の困難な問題が山積している。
【日時】2019年08月18日
【提供】探偵Watch
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