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社民党にとって今回の参院選(2025年7月20日投票)は、「2%以上の得票」を達成しなければ「政党でなくなる」崖っぷちの闘いとなっている。共産党や公明党も得票を急激に減らしており、いずれも80年(旧社会党含め)、103年(共産)、61年(公明)という長い歴史をもつ政党が、新興政党にとって代わられる「政党の交代劇」が進行している。しかし「少数与党とバラバラ野党」のすくみ合いは、戦後80年続いた日米関係をどう再構築するか、などの根本議論をよそに、「物価高をめぐる給付と減税」論戦を続け、参院選は後半戦を迎える。
■かつては首相も出した社民党
7月4日の昼過ぎ。東京・吉祥寺駅前。タレントのラサール石井候補(69)が叫んでいた。
「日本で一番民主主義を愛している。社民党こそ愛国だ」
「社...
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