今月も編集部サミュLの尽力で、本当にとんでもない量の楽曲を聴いてこの連載に臨んでいるわけですが、それでもこの、文字通り圧倒的な質と魅力を前にすると、どうしたって結局やっぱり、改めて彼女たちを筆頭に置かざるを得なくなる……『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』主題歌『すみっコディスコ』は、やや落としめのテンポも心地好い、Perfume「ディスコ」シリーズの新たなクラシック!
一方、カッコ良さという点では今月ナンバーワンかも、AMEFURASSHI『SPIN』は、近年再流行中ジャージークラブをキュートに消化した最新型ダンスチューン……相変わらずstyの的確なプロデュース手腕が光ります。先月『trip』を取り上げたusabeniのEP『textures!』も期待通り抜群の内容、『lonely pop』『Charming?』『pureness (baehyuni Remix)』などそれぞれ異なる方向の良曲揃いで迷いましたが、ここでは神戸のトラックメイカーEnnUによる浮遊感ある四つ打ち『ambivalence,dance』を選ばせていただきました。
これまで完全ノーマークで申し訳ありませんでしたが、AFTERS『DR.SMOOTHIE』は、音色選びやメロディなどにどこかHALLCA×PellyColo楽曲とも近いセンスを感じる(当連載的には最上級の褒め言葉)2ステップ調ナンバー、とにかくフワフワと気持ち良い!
今月も引き続き絶好調の佐々木喫茶ワークス、太陽と踊れ『はなうらNIGHT!』も間違いなく良かったですが、歌詞通りハウリングをエキセントリックに響かせてみせる天ノ譜ステラ『ハウっちゃう』を今回はチョイス……もはや信頼のブランドという意味では、蓮尾理之楽曲ならではのロック的緊張感で貫かれたjubilee jubilee『Flyways』も、流石!