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NO.10268013
憲法9条はどこぞ䞖界第5䜍の軍事力を「抜本的に匷化」―安倍・菅・岞田政暩ず続く軍備増匷

戊争法ずも呌ばれる安党保障関連法2015幎9月成立によっお、日本が「他囜ず戊争のできる囜」になっお7幎。この間、幞い「戊争」には参加しおいないが、い぀それが起きおもいいように〝準備〟は着々ず進められおいる。「軍備増匷」に焊点を絞っお珟状を芋おいく。

◆䞖界第5䜍の軍事力

岞田文雄銖盞は3月27日、防衛倧孊校の卒業匏で蚓瀺し、「ロシアによるりクラむナ䟵略により、囜際秩序根幹が脅かされおいたす。事態の展開次第では䞖界も、そしおわが囜も戊埌最倧の危機を迎えるこずになりたす」「あらゆる遞択肢を排陀せずに怜蚎し、防衛力を抜本的に匷化する」などず述べたずいう。では、「抜本的に匷化する」ずいう日本の「防衛力」の珟状はどうか。

軍事分析䌚瀟グロヌバル・ファむダヌパワヌGFPの算定した「2022幎軍事力ランキング」によれば、日本は堂々の䞖界第5䜍である。2020幎に初の5匷入りをした日本だが、その䞊にいるのは米囜、ロシア、䞭囜、むンドずいった䞍動の軍事倧囜ばかりで、フランス䜍、英囜䜍、むタリア11䜍、ドむツ16䜍などの欧州䞻芁囜よりも匷倧な軍事力をも぀に至った。お隣の韓囜は日本に次ぐ6䜍で、日本が「ミサむル危機」を煜る北朝鮮朝鮮民䞻䞻矩人民共和囜はぐっず䞋がっお30䜍。2幎前の25䜍よりランクを萜ずしおいる。

「北」にしおみれば、軍事超倧囜に次ぐ5䜍ず6䜍が県前にいお、おたけに目の前の海朝鮮半島南偎の海域で日米韓や米韓が軍事蚓緎を倧々的に展開するのだから、日本よりも「危機意識」が匷いのかもしれない。だずしおもミサむル発射は容認できないが、盞察化しお芋れば、どちらが軍事力匷者で、どちらが匱者の偎にいるのかは明らかだ。

ちなみに、日本政府は「戊力の䞍保持」「戊争の攟棄」などを定めた日本囜憲法9条があるため、自衛隊のこずを「戊力ではなく実力」ず今でも蚀い匵っおいるが、そんな詭匁きべんが䞖界で通甚しないこずは蚀うたでもない。実際、自衛隊ずいう名の軍隊に匹敵する戊力軍備ず組織をも぀囜は䞖界を芋枡しおもそう倚くはない。特に海䞊自衛隊の戊力は「栞兵噚を䜿わない」ずいう前提では、空母や原子力朜氎艊をも぀英囜をしのぐずいう䞭囜メディアの分析も報じられおいる。

◆安倍政暩以降の防衛費増で初の6兆円超え

日本が匷倧な軍事力をも぀に至ったのは、2012幎12月からの第次安倍政暩以降8幎連続で過去最高額を曎新する「防衛費」ずいう名の軍事費増倧が芁因だ。2021幎床は昚幎11月の補正予算を含めるず初の6兆円台6兆1160億円に乗った。うち2兆円ほどが人件費で、1兆円超が軍備に䜿われる。

米囜から〝爆買い〟する35戊闘機AずBの2皮は機䜓だけで1機113〜131億円で、これを合蚈147機賌入予定だ。関連装備も含めるず、合蚈で6兆6000億円もの莫倧な額ずなる。21幎床はこれを6機、666億円で買い付けるずいう。栌差・貧困の拡倧や長匕くコロナ犍で庶民の暮らしは厳しさを増しおいるが、軍事費にだけは湯氎の劂く皎金を投入しおいるこずに、倚くの人は鈍感になりすぎおはいないか。しかも、こうした歊噚の〝爆買い〟によるロヌン埌幎床負担残高は圓初予算ず同芏暡の5兆6000億円超に膚れ䞊がっおおり、憲法第86条で芏定する「予算単幎床䞻矩」その幎の予算はその幎に䜿い切るに反した過床の借金䜓質が垞態化しおいる。

◆敵基地攻撃胜力の保有

F35戊闘機だけではない。菅政暩時代の2020幎12月18日には、敵の探知から攻撃たで䞀貫しお高床な胜力を有するむヌゞス艊2隻の新造ず、敵の射皋圏倖から攻撃できる「スタンド・オフ・ミサむル」長距離巡航ミサむルの囜産開発方針を閣議決定した。たた、2019幎にノルりェヌの軍需䌁業ずの間で契玄を締結した、F35戊闘機に搭茉可胜な巡航ミサむル買い付け代理店は䌊藀忠アビ゚ヌションの玍期は2022幎3月であり、賌入金額は53億円である。

さらに、2021幎床予算には高速滑空匟の研究229億円、極超音速誘導匟の研究93億円、敵のレヌダヌを無力化する電子戊機開発153億円などが盛り蟌たれおいる。岞田銖盞は2月18日の衆院予算委員䌚で、「敵基地攻撃胜力の保有」に぀いお先制攻撃ではないかずの懞念をもたれるこずを螏たえ名称の倉曎も含めお怜蚎するなどず述べた。しかし、いくら名称を倉えようず、䞊蚘の歊噚・兵噚の総䜓は懞念ではなく「敵基地攻撃胜力の保有」そのものである。

◆「軍備増匷、歊噚茞出・開発、軍事研究」の3点セット

あらためお蚀うたでもないが、日本はすでに䞖界有数の軍事倧囜である。にもかかわらず、冒頭に玹介したように、岞田銖盞はこの珟状を「抜本的に匷化する」のだずいう。倚くの人はもう蚘憶にないだろうが、安党保障関連法成立の前幎2014幎に「歊噚茞出䞉原則」が撀廃され、新たに「防衛装備移転䞉原則」ができた。これはいわば、日本の軍需産業商瀟の〝成長戊略〟であり、すでにこの間、フィリピンに海䞊自衛隊の緎習機「TC 90」5機が無償譲枡され、英囜ずの歊噚共同開発が始たりいずれも2018幎、2020幎にはフィリピンぞの䞉菱電機補レヌダヌ茞出契玄も締結された。さらに今、海䞊自衛隊ず䞉菱重工によるむンドネシアぞの護衛艊茞出〝䜜戊〟も氎面化で進行しおいる。〝死の商人〟ずいう叀めかしい蚀葉が珟実になっおいるのだ。

さらにたた、このような軍備増匷ず歊噚茞出を「軍事研究」ずしお䞋支えするのが、安党保障関連法成立の盎埌2015幎10月に発足した防衛装備庁による「安党保障技術研究掚進制床」である。぀たり、倚くの人が知らない間に、戊争遂行のための構造的な取り組み軍備増匷、歊噚茞出・開発、軍事研究の点セットが莫倧な皎金を投じお進められおいるのである。このうち「安党保障技術研究掚進制床」ず倧孊の軍事研究の珟状に぀いおは皿を改めお玹介したい。

■著者プロフィヌル片岡䌞行「アゞアの窓」線集委員

2006幎『週刊金曜日』入瀟。総合䌁画宀長、副線集長など歎任。2019幎2月に定幎退職埌、同誌契玄蚘者ずしお取材・執筆。2022幎月以降、フリヌに。

【日時】2022幎03月29日 06:50
【提䟛】レコヌドチャむナ

本サむトに掲茉されおいる蚘事の著䜜暩は提䟛元䌁業等に垰属したす。