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「負の連鎖断ち切らなければ」ミンダナオで児童教育支揎
 島根県立倧孊の非垞勀講垫、藀岡節叞さんが孊生人ず共に、ミンダナオ島などを蚪れた。枡比は30回以䞊、囜際瀟䌚開発孊教育・犏祉が専門の藀岡さん。日本人ビサダ語話者では「きっずトップ30には入る」ず豪語するほど、珟地語が達者だ。そんなナニヌクな藀岡さんに比ずの出䌚いや関わりを聞いた。聞き手は岡田薫
 ▜比ずの出䌚いは
 倧孊時代は海倖に興味が無かったが、瀟䌚犏祉孊郚に圚籍しおいお、「人のための仕事がしたい」ずは思っおいた。卒業しお犏祉斜蚭で働いたが、ミヌティングやデスク䜜業、パ゜コンず向き合うこずが倚く、「本圓に人のためになる仕事っお䜕だろう」ず考え、瀟䌚人を幎半で蟞めお海倖各地を回った。「途䞊囜」や「囜際協力」ずいったキヌワヌドに惹かれた。そしお「ハりスオブゞョむ」ずいう元囜際協力機構協力隊の日本人が運営する東ダバオ州の児童逊護斜蚭を知り、「今日からボランティアで」ず門を叩いた。

 ▜地域での教育支揎状況は
 ボランティアの傍ら、公立小孊校の䞀角に校舎を建おた。その䞀校舎だけ私立ずいう感じ。障がいや家庭の理由などで登校できない子どもたちのための「孊校」で、教育省からの認可はなく、孊習芁項もなかった。それで同校の先生たちず協力しあった。しかし、「建おおゎヌル」ではなく、そこから子どもたちの孊習が始たる。
 圓初はたず「やる気元気」で始めたが、知識が足りないず感じお日本で倧孊院に進孊。実践は必芁だが「子どもたちのためになっおいる」ずいう゚ビデンスに根ざした教育の必芁性を感じた。

 ▜児童党般の問題は
 同州では小孊校にも通えない子が倚い。私の孊玚は日本の「特別支揎孊玚」に圓たるが、孊習困難者やむスラム教埒の子も倚い。田舎はどこも䌌通っおいお、街の䞭心に教䌚や垂堎、行政があり、䞀般的にムスリムは町倖れに䜏んでいる。亀通や孊校ぞのアクセスが難しく、物理的に生掻氎準も䜎くなる。
 過去30幎、玛争で通孊も困難だった。芪の䞖代が軒䞊み孊校に通っおおらず、文字が曞けないので瀟䌚保障の申請もできない。
 地方ではこうした状況は珟圚も続き、出生蚌明曞がない子どもたちもいる。「孊校が絶察倧事」ずは思わないが、教育を受ける暩利は誰にでもあるべき。負の連鎖を断ち切らなければ。

 ▜特別孊玚の状況は
 孊習に遅れがある子どもは倚く、テストに合栌しなければ孊幎を䞊がれない。10歳で小孊校入孊ずいったケヌスも少数あり、囜語の前に文字の勉匷が必芁な堎合も。むスラム教埒や、それず発達障害、知的レベルが満たない子どももいる。しかし病院もない地域で蚺断曞もない。本来であれば支揎孊玚があるべきだが、障がい者の人ずしお生埒がカりントされおいないのが珟実だ。
 䞖界人口の玄15が䜕らかの圢の障害を抱えおいるずされおいるが、比囜勢調査、幎の結果によるず、1・57しか障害を抱えおいないこずになっおいる。しかし、認知されずに取り残されおいる子どもたちが倚いず痛感しおいる。
 障がいずいっおも、䟋ずしお医孊的なもので足にあるのか、スロヌプがない階段が「障害」ずなっおいるのか。そうした障がいはスロヌプを぀けるなど改善が可胜だ。日本でもよく蚀われる倚様性が倧切で、宗教も足かせの䞀぀になっおいる面があるかず思う。

 ▜コロナ犍はどこに
 同州でコロナ犍に遭い、ロックダりンで半幎以䞊出られなくなった。飛行機も「明日から飛びたせん」ず。ビザも切れお䞍法滞圚に。怜問所を越えるため怜査の陰性蚌明曞など耇数曞類が必芁で、蚌明曞を取りに出ようにも「ノヌ」ず蚀われた。圚ダバオ日本囜総領事通が邊人向けの比空軍茞送機をチャヌタヌした時も、空枯たで蟿り着けなかった。垰囜たで半幎以䞊かかった。

 ▜今回の蚪比に぀いお
 島根県立倧孊地域政策孊郚での「ボランティア論」の授業の流れで、ハりスオブゞョむずオンラむンで結びながら授業をした。倏にたた行きたいず思っおいたので、呌び掛けたずころ、孊生人が手を挙げた。いずれも海倖経隓がほずんどない孊生たちだった。
 月2330日たで。セブではスラムやゎミ山などを蚪れ、囜際協力にもお䞖話になった。東ダバオ州ではバランガむ最小行政区で意芋亀換し、児童逊護斜蚭で子どもたちず寝泊たりした。孊生にずっおは党郚が衝撃な䜓隓だったず思う。たず日本人が珍しいので「地域からの芖線をずおも感じた」ず話しおいた。「䜕かしなきゃず思った」ずも。ただ、日本で着なくなった服や物を送った結果、珟地の店が倒産する䟋も芋た。熱い情熱は悪くはないが、珟地目線で物事を芋぀めるこずが倧事。珟地語に英語で察応するこずからも食い違いは生じる。

 ▜特に印象的な点は
 東ダバオ州には幎ぶりに行っお、街の発展を感じた。出皌ぎでお金を貯めた人々は、防疫䞋に地元で消費する以倖なかった。今たでは通り過ぎるだけの堎所だったが、焌き鳥の屋台や店、バヌなどが増え、えらく掻気づいおいた。街党䜓も芳光客の呌び蟌みに力を入れおいた。
 特にセブず比べ、倧きな違いはゎミの質。互いに貧困ではあっおも、モヌルが近距離にあるセブでは、工業的なゎミやプラスチックがすごく出る。それがゎミ山になっおいお、街にもゎミが溢れおいる。衛生的にも悪い。
 䞀方でミンダナオの田舎にはモヌルなど䞀぀もない。ファストフヌド店、コンビニもほずんどない䞭で、プラごみが少なく、ゎミの質が比范的クリヌン。いずれも自然に垰るゎミなので街を芋枡しおもきれいだ。
 今埌も持続可胜な瀟䌚開発ずいう芖点を持っお、比に関わり続けおいきたいず思っおいる。
◇
 ふじおか・あ぀し 島根県立倧孊地域政策孊郚で非垞勀講垫。元倧阪人間科孊倧孊心理孊郚兌任講垫、元青幎海倖協力協䌚倧阪。珟圚所属・斜蚭に 法人「孊習創造フォヌラム 」、䞀般瀟団法人 「豊かな暮らしラボラトリヌ」、益田垂地域マネヌゞャヌ匹芋町道川地区、比児童逊護斜蚭「ハりスオブゞョむ」、ミンダナオ島サンロケ小孊校特別支揎孊玚「」など

䞊オンラむンむンタビュヌに応じる島根県立倧孊の非垞勀講垫、藀岡節叞さん日。䞋子どもたちず亀流する孊生らセブ島藀岡さん提䟛
【日時】2023幎09月20日 00:00
【提䟛】たにら新聞

本サむトに掲茉されおいる蚘事の著䜜暩は提䟛元䌁業等に垰属したす。