爆サイ.com 山陰版

🌎 国際ニュース



NO.12716792
11万7,000ドルの壁を突破!ビットコインが再び歴史的高値を更新、今が投資のチャンス?
ビットコインの市場価値が再び最高記録を更新した。(AP通信)

米国のトランプ政権による貿易戦争への懸念が高まる中、ビットコインの価格が7月11日に再び過去最高値を更新した。市場では約2%の上昇を記録し、11万8,140.2ドル(約1,920万円)で取引を終えた。これは過去3日間で3度目の記録更新となる。相場の強気ムードが続けば、年末までに20万ドル(約3,250万円)に到達するというアナリストの見通しも、現実味を帯びてきた。

BTC相場と上昇率(Bitcoin/USD)

*台北時間7月11日14:30時点

価格:11万8,140.2ドル

上昇率:+2,218ドル(+1.91%)

なぜビットコインの価格が上がるのか?

価格上昇の背景には、供給量の制限がある。ビットコインは4年ごとに半減期を迎え、マイニング報酬が半分になる。今年4月20日の半減期では、1ブロックあたりの報酬が6.25BTCから3.125BTCへと引き下げられ、新規発行枚数は年約32万8,500枚から16万4,000枚に半減した。

ドージコイン(Dogecoin)は現在最も人気のある仮想通貨の一つだ。(FXTM Thailand@flickr)

現在までに1,990万枚がすでに採掘済みで、残りは110万枚を切っている。供給制限が強まる中、次の半減期は2028年4月に予定されており、さらなる希少性が予測される。

ETF(上場投資信託)の登場は、ビットコイン市場に新たな資金を流入させている。ETFや機関投資家、上場企業が市場に出回るビットコインの6%を保有しているとされ、資金流入が現在のペースで続けば、2026年までに市場の流通量はさらに2〜3%減少する可能性がある。市場に流動性がなくなれば、価格は一段と上昇しやすくなる。

米国の5月のコアインフレ率は2023年以降で最も低く、米連邦準備制度理事会(FRB)は3月以降、利上げを見送っている。このため、投資家の間では2026年にかけて利下げが行われるとの期待が高まっている。利息を生まない資産であるビットコインにとっては、金利低下の見通しは強力な追い風となりつつある。

韓国のビットコイン(Bitcoin)取引プラットフォーム。(AP通信)
5月28日、JD・ヴァンス米副大統領が「Bitcoin 2025」大会に出席し、スピーチを行った。(AP通信)

さらに、米国トランプ政権だけでなく、大西洋を挟んだ欧州連合(EU)も本格的に取り組みを始めている。EUは《暗号資産市場規制法》(MiCA=Markets in Crypto-Assets)を推進し、仮想通貨関連企業にライセンスを発行する制度を整備。27カ国の加盟国を対象とする「巨大な統一市場」の形成を目指している。規制が整備されることで、投資家保護が強まり、リスクが軽減されるため、欧州の年金基金や機関投資家の参入が一段と加速するとみられている。

市場アナリストらは強気の見通しを示し、現在のトレンドが維持されれば、ビットコインは2025年末までに20万ドル(約3,250万円)に達する可能性があると予測している。一方で、一般投資家に対しては慎重な姿勢も呼びかけている。仮想通貨は地政学リスクや国際経済の影響を受けやすく、必ずしも一本調子で価格が上昇するとは限らないため、大幅な下落にも備える必要があるという。

ビットコイン以外

仮想通貨市場はビットコインだけでなく、多様な選択肢がある。代表的な例として、イーサリアム(Ether)、ソラナ(Solana)、オルトコイン(Altcoins)などが挙げられる。さらに、イーロン・マスク氏が支持するドージコイン(Dogecoin)も、最近の相場上昇に追随している。

仮想通貨に不安を感じる投資家には、関連株式への投資という選択肢もある。たとえば、ビットコイン採掘大手のRiot Platformsは最近2%超の上昇を記録。また、取引プラットフォームであるCoinbaseとRobinhoodの株価もそれぞれ4%上昇しており、市場の関心の高さを物語っている。

とりわけ注目されるのは、ビットコインETFの躍進だ。累計で460億ドル(約7兆4200億円)の資金を集め、2025年6月だけでも18億ドル(約2,900億円)の純流入を記録した。長期的に見れば、最も堅実な戦略は「買って保持する(buy and hold)」というシンプルな姿勢かもしれない。焦らず、忍耐強く待つことが鍵となりそうだ。

【日時】2025年07月12日 21:05
【提供】風傳媒

本サイトに掲載されている記事の著作権は提供元企業等に帰属します。