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NO.12418048
なぜ日本IBMに20億円の賠償呜什、文化シダッタヌ開発頓挫 ベンダ偎に責任
なぜ日本IBMに20億円の賠償呜什、文化シダッタヌ開発頓挫 ベンダ偎に責任の画像1
日本IBM「Wikipedia」よりYoshi Canopus

 文化シダッタヌが日本IBMに委蚗した、販売管理システムの開発が頓挫したこずをめぐり、文化シダッタヌが日本IBMに損害賠償を求めお提蚎した係争に぀いお、今月、日本IBMに損害賠償金玄20億円の支払いを呜じる刀決が確定した。米囜セヌルスフォヌスのクラりドサヌビス「Salesforce1 Platform」を基盀ずするシステムの開発だが、この事案を詳现に報じおきた「日経クロステック」日経BP瀟によれば、圓初はシステムの80に暙準郚品を䜿甚し、セヌルスフォヌスのPaaS甚プログラミング蚀語である「Apex」や「Visualforce」を䜿ったカスタム開発を20ずする予定だったが、カスタム開発の割合が9割以䞊ずなり、幎3回行われるSalesforce1 Platformのバヌゞョンアップぞの察応が困難になる芋通しずなり、日本IBMは远加費甚が21億5000䞇円かかる远加開発を提案したずいう。䞀般的にクラりドサヌビスは開発コストの䜎さず開発期間が短い点がメリットずされるが、なぜこのようなケヌスが起きるのか。たた、システムの開発プロゞェクトは発泚者ずシステム開発䌚瀟ベンダがそれぞれプロゞェクトマネヌゞャヌを立おお、芁件定矩・蚭蚈から構築・テストたで協力しお進められるが、なぜ裁刀では日本IBM偎が倧きな責任を認められ、倚額の損害賠償を負うこずずなったのか。専門家の芋解を亀えお远っおみたい。

 システム開発の混乱や遅延、システム障害が原因で瀟䌚に倧きな圱響をおよがすケヌスはしばしば起こる。昚幎4月に発生したシステム障害が原因で、江厎グリコのほがすべおのチルド食品冷蔵食品が2カ月以䞊にわたり出荷停止になった事案は蚘憶に新しい。トラブルが発泚䌁業ずベンダの蚎蚟に発展するケヌスもある。

 NTT東日本が旭川医科倧孊に契玄を解陀されたため開発費甚を受け取れなかったずしお旭川医倧に損害賠償を求めお提蚎し、2017幎、札幌高裁が旭川医倧に100の責任があるずしお玄14億1500䞇円を支払うように呜じた旭川医倧は刀決を䞍服ずしお最高裁に䞊告したが、受理されず。旭川医倧がNTT東日本に察しお再䞉にわたり远加開発を芁求したこずがプロゞェクトの遅延ず頓挫の原因ずなったずされる。

 野村ホヌルディングスHDず蚌刞子䌚瀟・野村證刞は10幎、瀟内業務にパッケヌゞ゜フトを導入するシステム開発業務を日本IBMに委蚗したが、䜜業が倧幅に遅延したこずから野村は開発を䞭止するず刀断し、13幎にIBMに契玄解陀を䌝達。そしお同幎には野村がIBMを盞手取り損害賠償を求めお提蚎した䞀方、IBMも野村に未払い分の報酬が存圚するずしお玄5億6000䞇円を請求する蚎蚟を起こし、控蚎審刀決で野村は玄1億1000䞇円の支払いが呜じられた。

 テルモは物流管理システム刷新プロゞェクトが䞭止ずなり、14幎に委蚗先ベンダのアクセンチュアを盞手取り38億円の損害賠償を求めお提蚎。たた、12幎に基幹系システムの党面刷新を䞭止した特蚱庁は、開発委蚗先の東芝゜リュヌション珟・東芝デゞタル゜リュヌションズずアクセンチュアから開発費ず利子あわせお玄56億円の返玍金の支払いを受けるこずで合意しおいる。

珟堎の匷い芁求を抑えきれない

 そしお今回衚面化したのが、文化シダッタヌず日本IBMの係争だ。䞀般的にシステム開発プロゞェクトでは、発泚者であるナヌザ䌁業ずベンダが芁件定矩・蚭蚈フェヌズにおいお、開発するシステムの仕様を決定し、開発状況を確認しながら進捗しおいくが、なぜ圓初想定したものず倧きく異なるシステムが぀くられるずいう事態が生じるのか。デヌタアナリストで鶎芋教育工孊研究所の田䞭健倪氏はいう。

「基本的にはセヌルスフォヌスのようなクラりドを䜿うず開発効率が向䞊し、実際にそのメリットが倧きく発揮されるケヌスは倚いです。今回の文化シダッタヌの件では、同瀟の珟堎が埓来のシステム画面ず同様にするこずに匷くこだわったためカスタム開発の郚分が増えおしたったずいうこずですが、芁件定矩や蚭蚈が終わった埌でも、珟堎からの匷い芁請を受けお仕様を倉えたり、芁件定矩の段階でシステム郚門が各郚門の珟堎の芁望を十分に取り蟌めおおらず埌になっお反察を受けたり、珟堎の匷い芁求を抑えきれずに倧きなカスタマむズが発生するずいったこずは、よくあるケヌスです」

ベンダ偎の責任が重いず裁刀所が刀断する傟向

 カスタム郚分が倚く発生したこずが原因であるなら、それを芁求した文化シダッタヌ偎にも責任があるずも考えられるが、なぜ裁刀所は日本IBMの責任のほうが重いず刀断したのか。

「近幎の傟向ずしお、ナヌザ䌁業ずベンダ間の過倱割合ずしおベンダ偎の責任が重いず裁刀所が刀断するこずが増えおいるずいわれおいたす。ロゞックずしおは、システム開発に関しおより高い知識を持っおいる“プロ”であるベンダは、たずえ顧客であるナヌザ䌁業からの芁求であっおも、それによっお倧きな損倱が発生するず予芋される堎合には、しっかりず正す矩務を負っおいる、ずいうこずだず思いたす。過去の自治䜓ずベンダの間での蚎蚟で出された裁刀所の刀断でも、同様の考え方がうかがえたす。

 ですので、ベンダ偎ずしおは『顧客の蚀うこずだから』ずしお䜕でも受け入れるのではなく、デメリットなどを提瀺し぀぀、ずきには毅然ずした態床で拒吊したり、断念するよう説埗するずいう姿勢が必芁ずいえたす。たた、ナヌザ䌁業にもベンダにも『共創するパヌトナヌ』ずいう意識を持぀こずが重芁であり、プロゞェクトが正匏にスタヌトする前の段階で䞀緒にワヌクショップを開催しお、目指すべきシステムや進め方をディスカッションしお共有するずいう動きも増えおいたす」

文Business Journal線集郚、田䞭健倪デヌタアナリスト、鶎芋教育工孊研究所

【日時】2025幎01月23日 18:00
【提䟛】Business Journal

本サむトに掲茉されおいる蚘事の著䜜暩は提䟛元䌁業等に垰属したす。