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高校野球地方大会 毎夏のように激突 4つの負けたくない戦い

全国各地で幕を開ける夏の高校野球地方大会。

高校野球ファンの焦点はやはりライバル校対決だろう。

週刊野球太郎では連載『絶対に負けたくない。

高校野球・宿命のライバル対決はコレだ』で、熾烈に覇権を争う16組のライバル校を紹介していく。

第1回は、「青森山田vs八戸学院光星」「健大高崎vs前橋育英」「早稲田実vs日大三」「横浜vs東海大相模」をピックアップ。

さあ、今年はどんなドラマが待っているのか。

■【青森】青森山田vs八戸学院光星 
2000年代に入り、激しい争いを繰り広げている青森山田と八戸学院光星。

両校が青森県の野球を一気にレベルアップさせたといっても過言ではない。

青森山田は2009年を最後に夏の甲子園出場はないが、昨秋、今春の青森県大会を制覇し、3季連続の頂点の可能性は十分。

昨秋の直接対決では、八戸学院光星を3対1で下している。

両校はライバル校として有名だが、実は最近は夏の直接対決は多くない。

県上位常連の八戸工大一や弘前学院聖愛、さらには青森、大湊、三沢商など公立の伏兵も隙あらばと襲い掛かってくる。

それでも夏の両校の対決は、いつだって好ゲームだ。

■青森山田vs八戸学院光星 最近の夏の対戦成績
2012年夏
○光星学院8対6青森山田●(3回戦)

2011年夏
○光星学院15対10青森山田●(準々決勝)

2010年夏
○光星学院6対2青森山田●(準決勝)

2008年夏
○青森山田4対0光星学院●(決勝)

2006年夏
○青森山田5対4光星学院●(決勝)
(2013年4月より光星学院から八戸学院光星に校名変更) 

夏は八戸学院光星が3連勝中。

青森山田はもう負けるわけにはいかない。

また、今でこそ同じ青森県だが、藩政時代に津軽氏が支配した青森と南部氏が支配した八戸はいわゆる「仲のあまりよろしくない関係」である。

高校球児にはまったく関係のないことだが、歴史の匂いも感じるライバル関係だ。

決勝は長年、青森市営野球場で開催されており、八戸学院光星にとってはアウェーであることも知られている。

今年はリニューアルしたばかりの弘前のはるか夢球場での開催が決まっている。

両校はトーナメントのヤグラの左右に分かれており、対戦するとなれば決勝の舞台。

ちなみに決勝が行われる弘前も旧津軽であり、八戸からのアクセスは青森よりもやや難しくなる。

決勝で激突となれば、現地がどんな情勢になるかも楽しみのひとつだ。

■【群馬】健大高崎vs前橋育英 
今、全国を見渡して「最も熾烈」といえる覇権争いを展開しているのが健大高崎と前橋育英の群馬2強だ。

なんせ昨年の春、夏、秋、今春と4大会連続して両校による決勝対決になっている。

■健大高崎vs前橋育英 
最近4試合の対戦成績
2017年春
○前橋育英7対6健大高崎●(決勝)

2016年秋
○前橋育英4対3健大高崎●(決勝)

2016年夏
○前橋育英8対4健大高崎●(決勝)

2016年春
○前橋育英6対5健大高崎●(決勝) 

勝敗は前橋育英の4連勝だが、3試合が1点差ゲーム。

今夏も決勝での熱い戦いが見られるのか、はたまた両校の牙城を崩す番狂わせがあるのか注目したい。

■【西東京】早稲田実vs日大三 
春の東京都大会決勝で延長12回、18対17とルーズベルトも仰天の乱打戦を繰り広げた両校(早稲田実の勝利)。

ともに西東京独特の「ノーガードの打ち合い」に強いチームだけあって、その味が凝縮された一戦だった。

早稲田実・清宮幸太郎と日大三・櫻井周斗の対決も歴代高校野球界屈指のライバル対決の様相。

昨秋の東京都大会決勝でも早稲田実が8対6勝利したが、櫻井は清宮から5打席連続三振を奪った。

春の決勝では日大三は櫻井を温存。

夏に向けて火花が散りまくっている。

■早稲田実vs日大三 最近10年間の対戦成績
2017年春
○早稲田実18対17日大三●(決勝)

2016年秋
○早稲田実8対6日大三●(決勝)

2015年夏
○早稲田実2対0日大三●(準決勝)

2014年秋
○早稲田実10対3日大三●(1回戦)

2013年春
○日大三10対0早稲田実●(準々決勝)

2011年夏
○日大三2対1早稲田実●(決勝)

2009年秋
○日大三14対5早稲田実●(準々決勝)

2008年夏
○早稲田実6対2日大三●(準決勝) 

ここ10年は早稲田実の5勝3敗。

2006年に早稲田実、2011年に日大三がともに全国制覇を成し遂げているが、どちらの年も西東京大会でライバル対決を制しての躍進だった(2006年夏は、決勝で斎藤佑樹を擁する早稲田実が5対4日大三に勝利)。

2015年夏に早稲田実が甲子園ベスト4に進出したのも記憶に新しいが、このときも日大三を西東京大会の準決勝で破っている。

逆に2009年、2012年、2013年の日大三、2010年の早稲田実は夏の甲子園出場を果たしたが、3回戦までに姿を消している。

このときは、いずれの年も両校の直接対決がなかった。

ライバルを倒して弾みがつくのか、両校が甲子園で躍進するのは決まって直接対決を制した年になっている。

不思議なものだが、それは宿命の証か。

今夏は当たるならば決勝。

早稲田実ファンも日大三ファンも甲子園での躍進を期待するならば、決勝での対決を願ったほうがよさそうだ。

■【神奈川】横浜vs東海大相模 
スポーツニュースの尺は早稲田実と日大三の激戦に奪われたが、今春の神奈川県大会決勝で相見えた横浜と東海大相模の打ち合いもすさまじかった。

2回裏に東海大相模が一挙10得点で11対2のリードを奪ったが、横浜打線も終盤に猛チャージ。

終わってみれば、14対13で東海大相模の勝利という手に汗握る好ゲームとなっていた。

■横浜vs東海大相模 最近10年間の夏の対戦成績
2015年夏
○東海大相模9対0横浜●(決勝)

2014夏
○東海大相模5対3横浜●(準決勝)

2013年夏
○横浜7対0東海大相模●(準決勝)

2011年夏
○横浜3対1東海大相模●(5回戦)

2010年夏
○東海大相模9対3横浜●(決勝)

2009年夏
○横浜12対9東海大相模●(5回戦)

2007年夏
○東海大相模6対4横浜●(準決勝) 

直近10年の夏の大会を切り取ると東海大相模の4勝3敗。

ほぼ互角といっていい。

全国屈指の激戦区・神奈川において、ここまで直接対決が多いのは両校の強さゆえだろう。

南北に分かれた2008年の記念大会では横浜が南神奈川、東海大相模が北神奈川に入ったため対戦がなかったが、それを除く9大会で7回の対戦は実に多い。

「アイツらとやるまでは絶対に負けられない」といった意地ようなものが感じられる。

今年の神奈川大会には189チームが参加。

両校はトーナメントのヤグラの左右に分かれたが、今年も頂上決戦を期待せずにはいられない。
【日時】2017年07月04日 16:05
【提供】デイリーニュースオンライン

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