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2013年11月の噴火以来、2年以上にわたって噴火活動を続け、面積を拡大し続けてきた小笠原諸島の西之島について、火山噴火予知連絡会は14日、「噴火が発生する可能性はほとんどなくなった」と判断し、気象庁は同日、火口周辺警報の解除を発表した。
西之島では2015年11月を最後に噴火が起きておらず、溶岩の流出も止まって、地表温度が低下した状態が続いている。
昨年10月には気象庁をはじめとする地震や火山の専門家チームが噴火後初の上陸を果たし、地震計の設置や生態系の調査を実施。
その結果、島の地震活動は低調で、GPSによる調査では、火口周辺の地形の沈降が続いていることが確認された。
これは地下のマグマの上昇が抑えられて、山体が安定している状態を示すことから、噴火予知連絡会は14日、「火口周辺に温度が高い場所は残っているものの、噴火の兆候はなくなった」と判断し、同日午後6時に火口周辺警報の解除を決定した。
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