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変わる定義:日光男体山「7000年前の噴火確認」活火山に認定

40代以上であれば、火山には「活火山」「休火山」「死火山」の3種類があると学生時代に習ったはず。

年代測定法の発達で、現代では休火山や死火山という分類はなくなり、過去1万年以内に噴火した火山は、すべて活火山と定義されている。

気象庁は20日、栃木県の男体山(なんたいさん)について、このたび新たに活火山とすると発表した。

国内の活火山の数は111になった。

かつて、小笠原諸島の西之島をはじめ、カムチャッカ半島やインドネシア、中米など太平洋を取り巻く火山帯の活動が活発化している。

現在、40代以上の世代にとって、有史以来噴火の記録がある山を活火山と呼び、記録がなかったり、現在噴火していない山は、休火山や死火山と分類。

しかし、過去の噴火の形跡を調べる測定法の進歩によって、現在では1万年以内に噴火があった火山を活火山として選定している。

栃木県日光市の男体山はこれまで、最後の噴火が約1万4000年前だと考えられてきたが、山頂噴出物を調べた結果、約7000年前にもマグマ水蒸気噴火があったことが判明。

最近1万年間で、少なくとも4回の噴火があったことがわかったことから、気象庁の火山噴火予知連絡会は20日、新たに活火山に選定することを決定した。

気象庁によると、今回の選定は男体山の活発化を意味するものではなく、現在噴火の兆候は確認されていない。

ふもとに位置する中禅寺湖は、噴火によって利根川水系の湯川がせき止められてできたもので、世界遺産にも登録されている日光東照宮にも近い。

気象庁では「今後、火山活動に大きな変化が認められない限り、今年12月ごろをめどに噴火予報を発表する」としている。

これで国内の活火山は111に増えた。

■国内の火山の現状については、ハザードラボ「火山マップ」をご覧ください。
【日時】2017年06月22日 06:00
【提供】ハザードラボ

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