ベトナム・カインホア省警察は、SNS上に「ニャチャンに行ったら怖かった」と題した虚偽の動画を投稿した女性に対し、500万VND（約3万円）の行政罰を科した。動画の内容が事実と異なり、観光地としてのニャチャンのイメージを損なう恐れがあったというのがその理由だ。
動画を投稿したのは、約6万人のフォロワーを持つFacebookアカウント「Nguyễn Huyền（グエン・フエン）」を名乗る女性。6月25日に「北部山岳地帯の少女がニャチャンに来たら怖くて震えた」というタイトルで、自身が交通違反を巡って警察に取り締まられた経験を語った。
投稿では、「ハザン省からニャチャンまで旅してきたが、ニャチャン市内来てからすぐに訪れた4月2日広場のナイトマーケットで、交通警察に駐車違反で車輪を固定された。ニャチャンに行ったのは今回が初めてだけど、怖くてもう二度と行けない」などと主張していた。
しかし、カインホア省警察によると、同地点には「駐停車禁止」の標識が設置されており、観光客を含む20台以上の車両が一斉に違反していたという。ただし、初犯であることや観光客であることを考慮し、警察は厳重注意のみにとどめ、行政処分は行っていない。
それにもかかわらず、動画は多くの視聴者の目に触れ、一部ではニャチャン市の治安や観光対応に対する批判が起こった。警察はこの投稿が事実と異なる情報を拡散し、公共のイメージに悪影響を与えたと判断。投稿者に対して500万ドンの罰金を科し、今後の再発防止を呼びかけた。
この件はSNS利用者に対し、ネット上での発信における責任と影響力の重さを改めて認識させるものとなった。
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