今や音楽もサブスクで聴くのが当たり前になっていますが、なかには昔買ったCDからMP3化したものをiPhoneで聴きたいと思っている人もいるでしょう。でも、iPhoneでMP3ファイルを再生するにはどうすればよいのでしょうか? そこで今回は、MP3をiPhoneに転送する方法や、直接iPhoneにCDの音源を取り込む方法なども紹介します。
懐かしいCDをMP3化してiPhoneで聴くことはできる?
昔買った懐かしいCDをMP3化してiPhoneで聴くにはどうすればいいのでしょうか?(筆者撮影)今から20~30年前はCDをMDにダビングしたり、MP3化してポータブルプレイヤーで音楽を楽しんでいましたよね。もちろん、今では音楽もサブスクサービスで手軽に楽しめるようになっています。
でも、昔買った懐かしいCDが大量に残されているようなら、これらをMP3化してiPhoneで楽しみたい人もいるでしょう。
iPhoneで音楽を聴くには「iTunes」と同期してMP3ファイルをコピーしたり、クラウドサービス経由で転送する。あるいはUSB-C対応iPhoneならUSB-C接続のUSBメモリを挿して、MP3ファイルを直接転送することも可能です。
でも、実際どのようにすればいいのか忘れてしまった。あるいは、やり方がわからないという人も多いと思います。
そこで今回は、パソコンを持っている場合と、持っていない場合に分けて、CDからMP3化した音楽をiPhoneで再生する方法を紹介しましょう。
パソコンを持っているなら「iTunes」や「YouTube Music」を使うのが定番
パソコンを持っている人が、iPhoneでMP3ファイルを再生する手段は大きく分けて2つあります。
ひとつ目は、iPhoneとパソコンを同期する方法。Windowsパソコンであれば「iTunes」、Macであれば「ミュージック」アプリを使って「Finder」で同期すればいいでしょう。
一度同期しておけば、iPhoneの「ミュージック」アプリを使ってMP3ファイルを簡単に再生することができるのです。
ただし、MP3ファイルを追加したい場合には、再度パソコンとiPhoneを同期する必要があります。
●Apple「PCのiTunesコンテンツをデバイスと同期する」は→こちら
●Apple「MacとiPhone、iPad、またはiPod touchとの間でミュージックを同期する」は→こちら
iTunesと同期してMP3ファイルを再生する手順
こちらはiPhoneをWindowsパソコンにUSBで接続し、「iTunes」で同期してMP3ファイルを転送しているところ
iTunesで同期したMP3は、iPhoneの「ミュージック」アプリを起動すると(左写真)、ライブラリに表示されるので、そこから選択して音楽を聴くことができます(右写真)もうひとつの方法は、MP3ファイルをWindowsパソコンやMacを使って「YouTube Music」にアップロードする方法。
実は、「YouTube Music」では自分のMP3ファイルをアップロードして、iPhoneの「YouTube Music」アプリで再生することができるんです。
残念ながら、スマホからMP3ファイルをアップロードすることはできませんが、この方法なら、毎回スマホとパソコンを同期させる必要もなく、MP3をアップロードするだけでOKですよ。
なお、パソコンの「YouTube Music」と、スマホの「YouTube Music」アプリは同じアカウントを使う必要がありますので、ご注意ください。
「YouTube Music」にMP3をアップロードして音楽を再生する手順
まず、パソコンのWebブラウザで「YouTube Music」を開いてログインし、画面右上のアカウントアイコンをクリック(上写真)。表示されたメニューから「音楽をアップロード」を選択します(下写真)
アップロードしたいMP3ファイルを選んだら「開く」をクリック(上写真)。次に、「アップロード前の最後のステップ」が表示されるので「承認」を押せば完了です(下写真)
音楽を再生するには、iPhoneの「YouTube Music」アプリを開き、「ライブラリ」アイコンをタップ(左写真)。次に、画面上の「ライブラリ」を押して、メニューから「アップロード」を選択します(右写真)
続いて、「曲」を押すと(左写真)、アップロードした楽曲一覧が表示されるので、好きなMP3ファイルをタップすれば音楽が再生されます(右写真)USB-C対応iPhoneならUSBメモリやカードリーダーで簡単にMP3を転送できる!
みなさんご存じのように、iPhone 15以降では汎用性の高いUSB-C端子が採用されました。
そのため、「iTunes」や「YouTube Music」などを使わなくても、MP3ファイルをUSB-C対応のUSBメモリやUSB-C対応SDカードリーダーなどを直接iPhoneに挿せば、簡単にMP3を転送することができます。
たとえば、ダイソーのmicroSDカードとUSB Type-AとType-Cの両方に対応したメモリーカードリーダーを購入してもたった770円ですので、もし、パソコンにMP3が保存されているなら、安価かつ簡単にiPhone本体に転送することができるんですね。
ダイソーでは、メモリーカードリーダーが220円、32GBのSDカードは550円で販売されています。USB-CでiPhone 15や16に簡単に接続できます(筆者撮影)

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ほかにも、USB Type-AとType-Cの両方に対応するUSBメモリを購入すれば、パソコンのMP3ファイルを簡単にiPhoneに転送することも可能となっています。
たとえば、hpのUSBメモリ「GJPDHP-OTGS128」は、USB Type-AとType-Cの両方の端子を備えており、容量は128GBでAmazon価格は1,939円です(25年5月現在)(筆者撮影)

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もちろん、Lightning端子のiPhoneでも、Lightning対応USBメモリや、Amazonなどで数百円で買えるLightning-USB Type-A変換アダプタ(OTG対応)を利用すれば、MP3ファイルの転送は可能となっています。
こちらはAmazonで750円で購入したUSB Type-A接続のデバイスをLightningに変換できるアダプタ。ここにType-A接続のUSBメモリを接続してMP3ファイルを転送することもできます(筆者撮影)

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パソコンを持っていない人はどうすればいいの?
パソコンを持っておらず、デジタルにあまり詳しくない人は、直接スマホに音楽CDを取り込める「ポータブルCDドライブ」を使う方法もあります。
価格は5000円~1万円くらいしますが、CDドライブ付きのパソコンを買うよりは安価ですし、昔買ったCDが大量にある人なら、このような製品を利用して一気にiPhoneに音楽を取り込むのがおすすめ。
写真はAndroidスマホでロジテック「LDR-LSM8WURDBK」を利用してCDを直接コピーしているところですが、iPhone対応のロジテック「LDR-LSM2WWURDWH」もあります(筆者撮影)

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なお、「iTunes」や「ミュージック」アプリなどで同期しない方法でMP3ファイルをiPhoneに転送した場合や、友だちから送られてきたMP3ファイルは、「ミュージック」アプリに表示されません。
この場合は、iPhoneの「ファイル」アプリを起動して「ブラウズ」→「このiPhone内」と進み、MP3ファイルを保存した場所を開きましょう。
実は、iPhoneではMP3ファイルをタップすると自動的に音楽プレイヤーが起動して、音楽を再生できるようになっているのです。
MP3ファイルを直接タップして音楽を再生する手順
iPhoneで「ファイル」アプリを開いたら「ブラウズ」をタップして、「このiPhone内」を選択(左写真)。次に、MP3ファイルを保存したフォルダを選びます(今回は「ダウンロード」フォルダにMP3を保存)(右写真)
すると、保存したMP3の一覧が表示されるので、再生したいMP3ファイルをタップしましょう(左写真)。これで、簡易的な音楽再生アプリが自動的に起動して音楽を再生できます(右写真)まとめ
いかがでしょうか? 今回は、昔買ったCDをMP3化して、iPhoneで再生するにはどうすればいいのかを紹介しました。
もし、今でも大量にCDを持っている人なら、ぜひMP3化してiPhoneで楽しんでみてくださいね。
※文中の価格はすべて税込みです。
※Amazon製品価格はすべて2025年5月現在のものです。今回紹介した商品が店頭にない、あるいは品切れになっている場合もありますのでご了承ください。
※サムネイル画像(Image:Shutterstock.com)