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NO.10986055
トップに聞く「治氎むンフラで呜守る」建蚭技研むンタヌナショナル賀来衆治支瀟長 フィリピン
 毎幎倚数の台颚が䞊陞し、措氎被害が倚発するフィリピン。昚幎10月末、人以䞊の呜を奪った台颚パ゚ンが比を通過した埌、被灜地の䞀぀であるカビテ州を芖察したマルコス倧統領は地図を指さしお「措氎発衚の長期的な解決策は囜際協力機構事業だ」ず指摘した。その地図を甚意したのが、開発コンサルタントずしお同州の措氎リスク管理事業を受泚しおいる建蚭技研むンタヌナショナルの賀来衆治支瀟長だ。21幎に同州に完成した比初の遊氎地の建蚭のほか、河川改修、攟氎路事業などを手掛ける賀来支瀟長に、比での取り組みを聞いた。聞き手は竹䞋友章
 ―建蚭技研はどんな䌁業か。
 元々は財団法人建蚭技術研究所ずいっお幎に開蚭された政府所管の研究機関。63幎に株匏䌚瀟化された。建蚭コンサルタントずしおは日本最初で、河川改修に関しおは日本トップ。
 建蚭技術研究所がフィリピンに来たのは幎。戊埌補償の䞀環だった。マリキナ川にダムを䜜るのがその時のミッション。蚭蚈はほが終わりかけたが、䜜る盎前にむタリアでダム決壊事故があり、芋盎しになった。なお、マリキナダム構想はその埌も蚈画ず芋盎しを繰り返しおいる。
 戊埌補償事業が終了した埌も、円借欟事業を担っおいた海倖経枈協力基金、99幎に囜際協力銀行に統合の事業ずしお治氎関係の蚭蚈や調査、マスタヌプラン䜜りなどで比のむンフラ開発に関わっおきた。99幎には海倖事業郚が建蚭技研むンタヌナショナルずしお子䌚瀟化。日本の政府開発揎助、公共事業などに関する開発コンサルティング業務を担っおいる。
 ―比ずの関わりは。
 最初に来たのは92幎。その前幎の91幎に起こったのが、ピナトゥボ火山の噎火ず台颚「りリン」によるレむテ島オルモック垂の措氎の倧灜害だった。オルモック垂では死者・行方䞍明者合わせお玄千人。同措氎は20䞖玀最倧の措氎被害だった。
 囜際協力事業団旧による調査が93幎に調査が実斜され、96幎に措氎被害軜枛のための河川改修に関する無償協力資金協力が決定。その斜工管理を任され、98幎に再床比に赎任した。
 ―どんな苊劎があったか。
 最倧の困難は土地収甚。それたでは基本的に孊校などハコモノを䜜っおおり、甚地収甚の経隓は基本的になかった。
 土地所有者からの土地賌入の準備が出来おいる所を先に買っおいくだけでは、工事が可胜ずなるたずたった土地にはならない。工事できるずころから堎所を決めお、自分でどこを優先に買い取るか差配しおいた。
 ―䜏民の反察はあったか。
 もちろんあった。所有者ずの亀枉も行っおおり、裁刀所に召喚されたこずもあった。
 レむテ島は戊争の蚘憶が匷く残っおいる土地。日本人も10䞇人くらいレむテ島で死んでいる。
 䞀番悲しかったのは、あるおばあちゃんが「私はね、戊争のずきに兄匟を奪われた。今床は家を取るんですね」ず蚀われたずき。最初公共事業道路省の職員ず䞀緒に行ったのに、い぀の間にか圌らは逃げおいお、おばあちゃんず人きりになっお話し合いを行った。
 こうした経隓を通じ、土地売华を拒吊する人がいおも必ずその人を説埗できる人がどこかにいるこずが分かった。䟋えば、子どもを掗瀌するずきのゎッドファザヌ代父がいる。代父には地䜍、人脈ず金持ちのある人がなるこず、たた代父はその子どもを生涯にかけお面倒を芋るこずから、代父の説埗に埓うこずが倚い。
 このため、拒吊者の代父を探しお説埗するかが重芁。人づおにそういう人たちを探した。
 そういう地道な取り組みが必芁で、事業の進みは遅くなる。圓時は「こんな問題の倚い案件は今埌やらない」ず蚀われた。圓時40歳前だったのに、斜工管理を手掛けた幎カ月で髪の毛が真っ癜になった。
 ―プロゞェクトの効果は。
 工事は幎月に完了。その幎埌の幎に、91幎ず同芏暡の措氎がきた。今床の措氎では、人も死者・行方䞍明者が出なかった。オルモック垂議䌚は感謝の決議を採択、ず圚比日本囜倧䜿通に感謝状を送った。
 するず、それたで「問題案件」ず蚀われおいた本件が、䞀気に「ベストプラクティス」ず呌ばれるようになった。数幎埌、党おの無償事業の事埌評䟡がされたずき、党䞖界の無償事業の䞭でオルモック垂河川改修事業が最高の評䟡を取った。
 ―今埌の展開は。
 15幎ほど前から、治氎事業だけでなく、道路・トンネル・橋梁事業にも事業を拡倧しおいる。たた、これから比が䞊䜍䞭所埗囜入りするず、の仕事が将来的に枛っおいく可胜性があるこずを織り蟌み、アゞア開発銀行などの囜際機関、、自治䜓、民間䌁業から業務を受泚する䜓制づくりを進めおいる。
 幎にはフィリピン支瀟を蚭立。支瀟は珟地事務所ず違い、課せられる皎金も違っおくる。これで䞊䞋氎道事業䌚瀟マむニラッド・りォヌタヌなど、民間の仕事も受泚できるようになった。さらに、幎には出資の珟地法人を䜜った。珟地法人は盎接自治䜓の案件を受泚できるし、官民連携にも参加できる。
 比人の゚ンゞニアを育成するこずも重芖しおいる。カ囜以䞊で経隓があるず「むンタヌナショナル゚ンゞニア」ずしおから認定を受けられるため、他囜でも経隓を積たせ䞖界に通甚する人材に育おたい。
◇
 かく・しゅうじ 
幎台湟生。倧阪倧孊士、デラり゚ア倧修士、幎間建蚭䌚瀟勀務、その埌建蚭技研に就職。 

もっず聞きたい
 ―圱響を受けた人は。
 倧阪倧の怹朚亚先生。
 ―圱響を受けた本は。
 村井吉敬著「゚ビず日本人」、吉村昭著「高熱隧道」
 ―モットヌは。
 身䜓䜜りは囜造り。
 ―埗意科目は。
 枬量、氎理暡型実隓。
 ―なぜ建蚭技研を就職先に遞んだか。
 建蚭コンサルタントずしお、海倖での業務の倚様性ず重芁性を実践できるから。
 ―10幎埌の䌚瀟ず自分の展望は。
 䌚瀟は継続的にフィリピン囜の案件、民間案件で展開。私自身は、既にリタむダしお、たたにフィリピンに旅行しおいるず思う。

建蚭技研むンタヌナショナル賀来衆治支瀟長竹䞋友章撮圱
【日時】2023幎03月01日 00:00
【提䟛】たにら新聞
【関連掲瀺板】

本サむトに掲茉されおいる蚘事の著䜜暩は提䟛元䌁業等に垰属したす。