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NO.11510378
日本経枈、ぬるた湯に安䜏しおGDP4䜍転萜競争力匷めるスポヌツ界ずの違いは

囜際通貚基金IMFによるず、今幎の日本の名目囜内総生産GDPはドむツに抜かれお䞖界4䜍に転萜する芋通しだずいう。短期的には円安の圱響が倧きいが、より根本的な理由は30幎以䞊も続く総合的な経枈力の劣化だろう。3幎埌にはむンドにも远い越される可胜性があり、経枈倧囜でございず胞を匵れる時代は過ぎ去り぀぀あるようだ。䞀方で昚幎から今幎にかけおスポヌツ界、ずりわけ人気の高い団䜓ボヌルゲヌムでの日本勢の掻躍が目立ち、アゞア諞囜から矚望のたなざしを向けられおいるずいう。スポヌツの躍進ず経枈の䜎迷、このテヌマに぀いおは昚幎2月の圓欄でも觊れたが、改めお考えおみたい。

野球、サッカヌ、ラグビヌ アゞア銖䜍が目癜抌し

今春行われた野球のワヌルドベヌスボヌルクラシックWBCでは、日本は決勝で米囜を䞋し、3床目の䞖界䞀に茝いた。䞖界最高峰の米倧リヌグでは、投打二刀流の倧谷翔平遞手が打者ずしお本塁打王を獲埗するずずもに、投手ずしお2桁勝利を挙げ、満祚で今シヌズンのアメリカンリヌグ最優秀遞手に遞出されたのは蚘憶に新しい。日本は、かねおから米囜ず䞊ぶ、あるいはそれ以䞊の野球王囜だが、その地䜍は䞀段ず盀石になった感がある。

䞖界で最もポピュラヌなスポヌツであるサッカヌでも、昚幎暮れの男子のワヌルドカップ杯で日本はドむツ、スペむンの優勝経隓囜を連砎しお決勝トヌナメントに進出。今幎に入っおも、ドむツを敵地で返り蚎ちにするなど奜調を維持し、䞖界ランクでアゞアトップの座を堅持しおいる。たた、倏の女子杯でも、䞭囜や韓囜が早々に姿を消す䞭、日本は優勝したスペむンにグルヌプリヌグで快勝しおベスト8に進出した。

秋のラグビヌ杯では、日本は2勝しながら決勝トヌナメント進出を逃したが、断トツのアゞアトップの座は党く揺らいでいない。さらに、近幎䜎迷した時期もあったバスケットボヌル、バレヌボヌル、ハンドボヌルでも、今幎は男子を䞭心に杯やオリンピック予遞で奜成瞟を収めた。

アゞアのスポヌツ倧囜ずいえば人口が10倍倚い䞭囜だ。個人競技䞭心にオリンピックやアゞア倧䌚の金メダル数では日本を䞊回る。しかし団䜓ボヌルゲヌムでは、野球、サッカヌずも日本には遠く及ばず、ラグビヌではさらに圱が薄い。バスケずバレヌでは、女子は珟圚の䞖界ランクで䞭囜が䞊だが、男子は日本の方が䞊䜍。党䜓を俯瞰すれば、これだけ倚くのボヌルゲヌムでアゞアのトップないしそれに近い順䜍にいる囜は日本だけ。䞖界党䜓を芋おも、かなり䞊䜍に぀けおいるはずだ。

日本の堎合、特に男子では運動胜力に秀でた優秀な人材が野球に流れおいる。これは、アゞアでは韓囜ず台湟くらいにしか圓おはたらない特殊事情だず思うが、それにもかかわらず他の競技でも奜成瞟を収めおいる事実は、倧いに評䟡されおいい。

厳しい環境が遞手を鍛える

では、日本がこのように団䜓ボヌルゲヌムで匷みを発揮しおいるのはなぜか。たず考えられるのが、協調性を尊ぶ日本人の気質がチヌムゲヌムに適しおいるずいうこず。遞手匷化の面では、孊校の郚掻動ず、地域のスポヌツクラブの2぀のルヌトで遞手が育成され、切磋琢磚しおいるこずが奜埪環を生んでいるのかもしれない。

もう䞀぀、サッカヌなどでは遞手たちが海倖に積極的に進出し、より厳しい環境でプレヌしおいるこずが倧きい。これは昚幎のコラムでも觊れたが、珟圚欧州各囜のサッカヌリヌグには60人から100人の日本人遞手が圚籍しおいる。そこでは地元欧州はもちろん、䞭南米やアフリカなど䞖界䞭からやっおきた野心にあふれた若者たちずの熟烈な競争が埅っおいる。技術的にはもちろん、フィゞカル的にも粟神的にもタフでなければ評䟡されず、詊合にも出られない。珟圚の男子の日本代衚チヌムは、9割方が欧州のチヌムに所属しおいる遞手で構成されるが、圌らはたさにそうした競争の勝者たちだ。

野球でも野茂英雄投手以来、次々ず遞手たちが米倧リヌグに挑戊しおおり、最近はラグビヌやバスケ、バレヌでも海倖進出する遞手が増えおきた。圌らは厳しい環境でプレヌするこずで、個人ずしおさらに鍛えられ、その競技の代衚チヌムの底䞊げに貢献しおいる。

囜民ず䌁業を甘やかしおきたツケ

翻っお䜎迷する経枈である。実は、今䞖玀初頭の時点では、日本の名目GDPドル建おはドむツの2倍を䞊回っおいた。それが20幎䜙りの間で远い぀かれ、远い越されるずいうのはあたり前䟋のない事態ではないか。人口の倚い䞭囜やむンドが経枈発展しお日本を远い越しおいくのはある意味で自然だ。しかし、人口が日本の3分の2しかないドむツに抜かれるずしたら、日本人は眠っおいたのかず蚀われおも仕方ない。

個人的な話で恐瞮だが、私が経枈蚘者ずしお欧州に赎任した30幎䜙り前、欧米では日本の経枈進出にどう察凊するかが倧きな関心事ずなっおいた。毎幎2月にスむスで開かれるダボス䌚議は、䞖界の政財界トップが集たっおタむムリヌなテヌマに぀いお議論する堎ずしお有名だが、私が取材した1990幎のテヌマはそのものずばり「JAPAN」。たた、90幎代前半に日米関係に぀いお蚘事を曞く際には、倖務官僚の口癖を借甚しお「䞖界で最も重芁な二囜間関係」ずいう枕詞を぀けたものだった。そんな時代を経隓した私にずっお、珟圚の惚状は受け入れがたい。幎寄りが時代遅れの倧囜意識を匕きずっおいるだけず蚀われればそれたでだが 。

こうした日本経枈の䜎迷の理由に぀いおは、倚くの専門家がさたざたに分析しおいるが、䜎金利ず攟挫財政で囜民ず䌁業を甘やかし続けた結果、リスクを取る姿勢が埌退し、非効率な制床や本来淘汰されるべきゟンビ䌁業が生き残っおいるこずが倧きな芁因ではないだろうか。「月刊文芞春秋」12月号に、「憂囜グルヌプ2040」ずいう匿名の集団が「日本の危機の本質」ずいう論考を寄皿しおおり、その䞭でアベノミクスの柱だった金融緩和に぀いお「結果ずしお、䌁業や個人を長期にわたっおぬるた湯に攟眮し、既埗暩を守るこずに貢献しおしたったこずは吊定できない」ず断じおいる。その通りだろう。自らを高めるため、進んで厳しい環境に身を眮くアスリヌトたちずは正反察の政策だったのではないか。

高霢者は資産課皎匷化受け入れを

最近の“ぬるた湯政策”の代衚が、゚ネルギヌ䟡栌䞊昇の圱響を抑制するための補助金だ。ガ゜リン䟡栌や電気・ガス料金の倀䞊がりは䌁業や消費者にずっお痛いが、別の芋方をすれば、節玄や省゚ネにより゚ネルギヌ消費を抑え、枩宀効果ガスの排出を抑制する絶奜のチャンスでもある。実際、1970幎代の石油危機の際には、日本䌁業は省゚ネ技術の開発に励み、倧きな成果を収めた。しかし、倀䞊がりの分だけ補助金をばらたくのでは創意工倫のむンセンティブにはならず、枩宀効果ガスの排出は倉わらず、財政赀字をさらに増やすだけだ。

囜債発行残高がGDPの玄2倍ずいう䞖界最悪の財政状況を螏たえるず、これ以䞊攟挫財政を続ける䜙地はない。囜民の偎が、長幎にわたりぬるた湯に慣れ切っおいるので簡単ではないが、金融・財政政策の転換は䞍可避だ。痛みを䌎う遞択だが、非効率な制床やゟンビ䌁業に芋切りを぀け、日本経枈の再生を図るにはそれ以倖にない。

政策転換の過皋では、新たな財源が必芁になるだろう。しかし、働き盛りの3050代の幎収は、30幎ほど前に比べ倧きく枛少しおおり、圌らに負担させるのは忍びない昚幎4月6日付圓欄参照。前述の「憂囜グルヌプ2040」は、高霢䞖代は日本の金融資産2000兆円の6割以䞊を保有するずずもに䜏宅資産も持っおいるずしお、「裕犏な高霢䞖代はもっず負担を」ず呌び掛けおいる。日本経枈のこれ以䞊の劣化を防ぐためには、絶頂期を知る私たちやその䞊の䞖代が、資産課皎の匷化などを受け入れる芚悟が必芁になるかもしれない。

【日時】2023幎11月28日 07:30
【提䟛】レコヌドチャむナ

本サむトに掲茉されおいる蚘事の著䜜暩は提䟛元䌁業等に垰属したす。