(左から)アメリカ国防長官ヘグセスが3月末に訪日し、日本の防衛大臣中谷元と会談し記念撮影。(出典: Secretary of Defense Pete Hegseth X)トランプ米大統領の政権発足から100日を迎え、外交政策を強硬に推し進める中、地政学的緊張が緩和される兆しは見られない。こうした状況下で、日本の中谷元防衛大臣が最近提唱した「ワンシアター(一つの戦域)」構想が注目を集めている。陸上自衛隊の元陸将(三つ星)である小川清史氏は、5月上旬に台湾の淡江大学の招きでオンライン英語講演を行う予定であり、その中で日本の最新安全保障政策を解説する。講演で「ワンシアター(一つの戦域)」構想に言及するかどうかが焦点となっている。
この「ワンシアター(一つの戦域)」構想は、中谷防衛大臣が3月末に米国のピート・ヘグセス国防長官との会談で初めて提案したものである。『朝日新聞』の報道によると、この構想は東シナ海、南シナ海、朝鮮半島周辺を一体的な作戦空間と見なし、日米および同盟国が共同防衛体制を強化し、中国の拡張に対抗する広域戦略的連携の構築を目指すものだという。ヘグセス長官はこの構想に強く支持を表明し、日本の石破茂首相との会談でも、日米同盟の深化の必要性を改めて強調した。
Productive meetings with Defense Minister Nakatani Gen today. Japan is an indispensable ally, and together, we strengthen our commitment to peace through strength in the Indo-Pacific. Stronger, united, and ready.