
タイのタクシー運転手らが、配車アプリ「Grab(グラブ)」の空港サービスに反対し、政府に対して空港での営業停止を求める抗議活動を行いました。政府が対応しなければ、スワンナプーム空港の出入口を封鎖する構えを見せています。各報道が伝えています。
2025年5月21日(火)、およそ50人のタクシー運転手がバンコクの国会議事堂前に集まり、抗議を実施しました。抗議を主導したのは「タイ公共タクシー協会(Thai Public Taxi Association)」会長です。
彼らの主張は、Grabのためにスワンナプーム空港内に設けられたラウンジや乗降場の閉鎖を求めるもの。政府が5月22日(水)までに対処しない場合は、スワンナプーム空港の出入口を封鎖する行動に出るとしています。
ワラポン会長は「現在、多くの乗客がオンラインで配車するため、公共タクシー運転手の収入が脅かされている」と主張。また、配車アプリの利用を認めた運輸省の通達(「乗客7人以下の車両に関する規定」や「電子システムによるライドシェア」)の撤回を政府に求めています。
「Grabのような外資系アプリばかりが恩恵を受け、我々タイ人の運転手が置き去りにされている」と批判。「空港はタイの“玄関口”であり、Grabに専用スペースを与えるなどもってのほかだ」と訴えました。