中国南部では先日から大雨に見舞われ、橋が崩壊し、トレーラーが道路から落下しそうになった。
土砂崩れが起き、橋脚が倒れる
中国南部の貴州省では、ここ数日間の雨で複数の河川が氾濫し、洪水被害が出ているという。
そして6月24日、榕江県（Rongjiang）へ向かうハイウェイで土砂崩れが起き、橋脚が倒れ、橋が崩落。
SNSに投稿された動画には、崩落した橋の手前で貨物トレーラーが止まり、運転席が端から突き出ている、恐ろしい様子が映っていた。
一部の科学者は気候変動の影響を指摘
山岳地帯の貴州省をはじめとする中国南部の地域は、先週から東アジアモンスーンが本格化し、激しい雨に見舞われ、一部の地域では降水量の記録も更新されているという。
また2つの河川沿いの都市は6月24日には、岸辺や低地に住む住民に対して、避難を命じたそうだ。
貴州省の別の地域では、多くの高速道路が土砂崩れで通行止めになったり、陥没事故が発生したりしたという。
また榕江県などの都市では、冠水した道路が交通麻痺を引き起こし、地下駐車場やショッピングモールの地下室なども水没したそうだ。
一方、河南省、山東省、河北省といった降雨帯の北側にある省や首都・北京では、6月24日の気温が40℃に迫る猛暑となったという。
中国では夏の洪水は珍しくないが、一部の科学者は気候変動の影響で雨量が増え、頻度も増加していると警告している。
また国連傘下の世界気象機関（WMO）も、6月23日に発表した年次報告書の中で、アジアの温暖化は世界平均の約2倍の速さで進んでおり、異常気象を助長し、地域に大きな被害をもたらしていると指摘した。（了）
