🏃🏾「置かれた場所で全力尽くす」バドミントン日本チームコーチの中西洋介さんに聞くフィリピン

NO.10321729 2022/04/27 07:55:51

「置かれた場所で全力尽くす」バドミントン日本チームコーチの中西洋介さんに聞くフィリピン

首都圏モンテンルパ市のスポーツコンプレックスで26日～５月１日まで、アジアバドミントン連盟主催のアジア選手権が開催されている。

新型コロナ感染拡大の影響で、2020、21年の中止を経て3年ぶり。

1962年に同大会が始まってからフィリピンでの開催は３回目。

日本からは男子世界ランキング２位の桃田賢斗選手＝ＮＴＴ東日本＝、３月の全英オープン女子シングルスで優勝した女子世界ランキング２位の山口茜選手＝再春館製薬所＝、東京五輪バドミントン混合ダブルス銅メダリストの渡辺勇大・東野有紗選手のペア＝ともにＢＩＰＲＯＧＹ＝らも出場する。

初戦を迎えた26日、元バドミントン男子日本代表選手で現在ナショナルチームコーチの中西洋介さんに話を聞いた。

（聞き手は深田莉映）

――アジア選手権の位置付けは。

アジア選手権は、世界ランクや賞金にも関わるポイントの配分が今年から大幅に上がり、国際大会でもトップレベルの重要度になった。

また、東京五輪の結果を見ても、男子シングルス優勝のビクター・アクセルセン選手（デンマーク）以外、メダリストはすべてアジア各国の選手で、レベルの高さは一目瞭然。

アジア地域限定での大会だからといってレベルは全く落ちないので、厳しい戦いが待っていると思う。

――コロナで開催地が中国・武漢から急きょフィリピンに変更された。

３月に入っても開催地はしばらく揺れていたので、決定が本当に直前で準備が大変だった。

フィリピンにも強い選手がいるが、フィリピンは遠征で来ることもあまりなく、他の大会でもフィリピン選手と会うことはほぼなかったので、対戦できるのが新鮮で楽しみ。

――今回は個人戦だがチームとしての強化点は
コロナ前とは違い、東京五輪後も開催地が近い国際大会がいくつか続けて行われるようになり、遠征期間が長くなった。

試合が続いて疲れがたまっていたり、トータルの隔離期間が長く体力が落ちていたりする選手も多いため、直前の合宿では体力強化練習を多く取り入れ、しっかりと固めてきた。

――コロナ対策や日本との気候差など選手のコンディションは。

主催連盟が定めた規則で、選手団はホテルから一歩も出られない。

食事も外食できないのでデリバリーを頼むしかない。

あとは、暑い国では会場体育館内の空調は効いていることが多いが、今回の会場はあまり設備が整っておらずとにかく暑い。

ストレスのたまりやすい環境でも、やるべきことは置かれた場所でベストを尽くし、試合に勝つこと。

集中して勝ち抜きたい。

――コロナで中止、延期を余儀なくされていた大会が徐々に再開し始め、コーチとしての思いは。

試合がないとやはり選手のモチベーション維持も大変。

練習の目的や目標の設定のためにも大会出場の重要性を感じている。

今大会終了後、５月８～15日にタイ・バンコクで開催される世界国・地域別対抗戦トマス杯＆ユーバー杯は団体世界選手権とされ、これもかなり重要な大会。

同じ東南アジアでの開催であり、フィリピンで良い成績を残して、タイの団体戦に向けてもコンディションを整えていきたい。

バドミントン日本代表ナショナルチームコーチの中西洋介さん＝26日午前12時ごろ、首都圏モンテンルパ市で深田莉映撮影

【日時】2022年04月27日
【提供】まにら新聞

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