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資生堂、玔利益7割枛、深刻な経営状況ずいえる理由 事業売华・瞮小が裏目に
資生堂、玔利益7割枛、深刻な経営状況ずいえる理由 事業売华・瞮小が裏目にの画像1
東京銀座資生堂ビル「Wikipedia」より

 資生堂が2024幎12月期連結業瞟予想を䞋方修正し、玔利益を前幎同期比72枛ずなる60億円に匕き䞋げたこずが泚目されおいる。同瀟は24幎床16月期の玔利益が同99.9枛の1500䞇円ずなったず発衚した8月時点では、通期の連結予想を据え眮き、玔利益は220億円ずしおいたが、3カ月埌に160億円の䞋方修正を行ったこずになる。資生堂自身が予枬しおいなかった環境の倉化が起きおいるずみられるが、背景には䜕があるのか。たた、珟圚、同瀟は危機的な状況にあるず考えられるのか、もしくは䞀過性の業瞟䜎迷なのか。専門家の芋解を亀えお远っおみたい。

トラベルリテヌル・䞭囜の枛速

 資生堂は今、倧きな転換期を迎えおいる。14幎に日本コカ・コヌラ元瀟長の魚谷雅圊氏が瀟長に就任しお以降、倧きな垂堎倉化を受けお改革に取り組んできた。21幎には、ヘアケア商品「TSUBAKI」や男性甚ブランド「unoりヌノ」、ボディヌケアブランド「シヌブリヌズ」を含むパヌ゜ナルケア日甚品事業を欧州系倧手投資ファンド、CVCキャピタル・パヌトナヌズに売华。同幎にはむタリアの高玚ブランド、ドルチェガッバヌナずのラむセンス契玄を解消。今幎2月には早期退職の募集も発衚した。

 こうした改革の䞀方、業瞟は安定しない。19幎床には連結売䞊高、営業利益ずもに過去最高を曎新したものの、20幎床は玔利益が赀字に転萜。2123幎床は黒字を維持しおいるが、16月期をみるず2021幎床は赀字ずなっおいる。たた、23幎床の玔利益は前期比36.4枛ずなった。

 そしお盎近の24幎床16月期の業瞟をみおみるず、売䞊高は前幎同期比3増の5085億円ず暪ばいを維持したが、コア営業利益は31枛の192億円、玔利益は99.9枛の1500䞇円。日本のコアブランド SHISEIDO クレドポヌ ボヌテなどや欧州の泚力ブランドが奜調だった䞀方、トラベルリテヌル空枯や免皎店など旅行者を察象ずした小売事業ず䞭囜事業が枛速。䞭囜垂堎における䟡栌競争激化による化粧品ブランド SHISEIDOの売䞊枛、䞭囜人旅行者の賌買行動倉化・消費意欲䜎䞋などが響いた。

 同瀟は24幎床16月期の業瞟発衚に際し、「トラベルリテヌル・䞭囜の枛速に察し、党瀟を挙げた远加斜策で達成を目指す」ずしお通期芋通しは維持した。だが、今月7日、通期業瞟の䞋方修正を発衚。売䞊高は1兆円から9900億円に、コア営業利益は550億円から350億円に、玔利益は220億円から60億円に匕き䞋げた。

グロヌバルには瞮小均衡にならざるを埗ない

 同瀟は䞋方修正の原因に぀いお䞭囜事業ずトラベルリテヌル事業の䞍振をあげおいるが、経枈評論家で癟幎コンサルティング代衚の鈎朚貎博氏はいう。

「そもそも8月に発衚した䞊期決算でコア営業利益が193億円ず前幎比30割れしおいたした。本来はその段階で䞋方修正すべきでした。なぜなら䞋期のコア営業利益が357億円に増えない限り、今幎2月に公衚した2024幎のコア営業利益550億円の芋通しには届かない状況だったからです。ずはいえ8月の段階では、䞀番の䞍振の元凶であるトラベルリテヌルず䞭囜垂堎での䞍振に぀いお、䞭囜経枈が回埩すれば䞋期で盛り返せる可胜性があったため、䞋方修正の刀断を遅らせたのでしょう。実際は䞭囜経枈の䞍振が続いおいるので、今回、通期を通じおの回埩はないず刀断したのだず思われたす。玔利益が埓来予想の220億円から60億円ぞず䞋方修正されおいたすが、これはほがコア営業利益枛少が圱響したず考えお良いでしょう」

 珟圚、資生堂は危機的な状況にあるず考えられるのか。もしくは、あくたで䞀過性の業瞟䜎迷ず考えられるのか。

「資生堂は構造的に過去のようには皌ぐこずができない状況に陥っおいたす。もちろんコア営業利益を通期で300億円台皌ぐ力は持っおいたすから、経営危機ずいうたでの状況ではありたせん。ただ、構造ずしおは、これたでの資生堂経営陣が䞍採算ブランドの売华や瞮小に力をいれおきた結果、䞭䜎䟡栌のブランドで皌げるものがほずんどなくなっおしたいたした。今の資生堂は日米欧䞭の各垂堎で高玚品ブランドを歊噚に戊わなければならない状況です。

 その状況で『構造改革を加速する』ず宣蚀しおいるずころを芋るず、さらに䞍採算垂堎での投資を瞮小するこずになるず芋られたす。ずなるず、グロヌバルには瞮小均衡にならざるを埗たせん。成長できない、成長するための芜がないずいう点で、今の資生堂は深刻な状況にあるず考えられたす」鈎朚氏

䞭囜事業の立お盎しはできるかもしれない

 では、資生堂が行うべき斜策は䜕であるず考えられるのか。

「過去の成長の源だった䞭囜垂堎ずトラベルリテヌル垂堎は圓分回埩しないでしょう。免皎品店を䞭心ずするトラベルリテヌル垂堎での売䞊成長は、これたで䞭囜人芳光客の需芁増によっお匕き起こされたした。ずころが、実はこれは旅行客が倧量に化粧品を賌入しお、䞭囜の郜垂郚で䞊行茞入品ずしお転売する需芁にほかなりたせんでした。これに察する芏制を䞭囜政府が匷めたこずで起きおいるのが、珟圚のトラベルリテヌル垂堎の瞮小です。海南島の販売が䞀番倧きく枛っおいるこずからも、そのこずが理解できたす。䞭囜垂堎自䜓がデフレ経枈に陥りかけおいお、これたで䞭囜で人気のあったSHISEIDOブランドも力を萜ずしおいたす。䞭囜で成長をしおいくずいうコロナ犍前の戊略ゎヌルは、すでになくなっおしたったのかもしれたせん。

 資生堂は400億円超のグロヌバルコスト削枛を打ち出しおいたす。その芏暡の経営合理化を進めるべきなのですが、欧州、アメリカ、䞭囜どの垂堎でどのブランドを䞭心に合理化を進めるのか、思い切ったこずをやらなければならないタむミングにありたす。幞いにしお日本垂堎だけはブランド力も盞倉わらず匷く、売䞊・利益ずもに成長の䜙地がありたす。どの垂堎を犠牲にしお日本に経営資源を戻すのか、明確な経営刀断が求められたす」鈎朚氏

 資生堂が再び成長トレンドを迎えられる可胜性はあるのか。

「経営に『もしも』の蚀葉をはさんでもあたり意味はないのですが、これたで売华しおきた䞭䜎䟡栌垯の化粧品ブランドや日甚品などがもしも手元に残っおいれば、䞭囜垂堎ではもう少し違う展開ができたかもしれたせん。

 ただ資生堂は決しお事業売华だけを行っおきたわけではありたせん。昚幎は640億円を投じおアメリカの高䟡栌垯のスキンケア化粧品ブランドであるドクタヌデニスグロススキンケアを買収しおいたす。幞いにしお盎近の決算でも同ブランドは収益増に貢献しおいたす。その芳点でいえば、この先の䞭囜垂堎でも、新たなMAなどを通じお別のブランドを手に入れるこずでの、䞭囜事業の立お盎しはできるかもしれたせん。ブランドポヌトフォリオを入れ替えながら、成長の芜をより増やしおいくような察応が功を奏すれば、再び資生堂が成長軌道にのる道はただ残されおいるず考えたす」鈎朚氏

 資生堂では魚谷䌚長CEOは24幎12月31日付で退任し、藀原憲倪郎瀟長が25幎1月1日付でCEOに就任する予定。

文Business Journal線集郚、協力鈎朚貎博癟幎コンサルティング代衚取締圹

【日時】2024幎11月09日 06:00
【提䟛】Business Journal

本サむトに掲茉されおいる蚘事の著䜜暩は提䟛元䌁業等に垰属したす。