
アメリカのテキサス州で先日、大規模な洪水が発生し、数多くの人々が死亡した。
洪水がサマーキャンプの施設を襲う
その洪水が発生したのは7月4日、場所はテキサス州中部のKerr郡とされている。
4日の早朝、この地域は豪雨に見舞われ、Guadalupe川の水位が上昇し、洪水が発生。川沿いにあるキリスト教系のサマーキャンプの施設にも水が入りこみ、参加していた多くの子供たちが流されたという。
テキサス州のアボット知事は7月5日、記者会見を開き、現時点での被害状況などを報告した。
850人以上を救助、27人の子供が行方不明
アボット知事によれば、この壊滅的な洪水で32人が死亡し、そのうち14人が子供だったという。(その後、情報が更新され、43人が死亡したとも伝えられている)
また洪水が発生してから過去36時間で、850人以上が救助され、中には命を守るために木にしがみついていた人々もいたそうだ。
特に女子キリスト教サマーキャンプの「キャンプ・ミスティック」では、750人の参加者のうち、27人の子供たちが行方不明になっており、「その多くは12歳未満の少女たち」だという。
救助活動の大部分は、「キャンプ・ミスティック」で行方不明になった子供たちの捜索に当てられている。
この事態を受け、ノーム国土安全保障長官は5日、連邦政府も捜索活動を支援するため、沿岸警備隊を派遣すると述べた。
ただ天気予報によると、この地域では今後もさらに雨が降り、洪水がさらに拡大する可能性があるという。(了)