マカオ政府とカジノ経営コンセッションを結ぶ6陣営の一角で、マカオ半島でMGMマカオ、コタイ地区でMGMコタイの両IR(統合型リゾート)施設を運営するMGMチャイナ社は7月31日、今年第2四半期(2025年4〜6月)の監査前業績を発表。
同社発出資料によれば、グループの今年第2四半期の純収入は前年同時期から8.9%増の86.7億香港ドル(日本円換算:約1648億円)だった。調整後EBITDAについては、前の四半期から2.8%増、コロナ前2019年同時期の172%にあたる25.1億香港ドル(約477億円)に上り、四半期の過去最高を更新。また、調整後EBITDAマージンは29.0%に。
今年第2四半期のマカオの総カジノ売上(カジノ粗収益/GGR)に占める同社グループの市場シェアは16.6%で、前の四半期から0.6ポイント拡大。施設別の内訳はMGMコタイが10.5%、MGMマカオが6.2%。
また、今年第2四半期の同社グループホテルの訪問客数は前年同時期から12%増、2019年同時期の1755%まで回復。ホテル客室稼働率は94.5%。ホテルについては、MGMマカオのヴィラ施設「アルファヴィラ」が完成し、全28室が7月から稼働中という。
財務状況についても、今年第2四半期末時点の総流動資金は225億香港ドル(約xx3064億円)と安定を維持しているとした。
マカオでは、2023年1月から新コンセッション(10年間)がスタート。 MGMは入札評価点が6陣営の中でトップだった。改正カジノ法の施行後、 マカオのゲーミングテーブル台数にキャップ制が導入され、新コンセッションスタートに合わせて当局が各事業者への再配分を行った。 MGMチャイナはゲーミングテーブル配分において6陣営で唯一、従前から割り当て数が増加した事業者。同社の割当テーブル数は従前の552台から36%増の750台となっており、業績のボトムアップにつながっているとみられる。
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