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新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」になってから5月で2年がたったが、病院や介護施設の多くでまだ面会制限が続けられている。「親の死に目に会えなかった」「ペットは面会OKなのに、孫はダメと言われた」。愛する家族に最後に会えなかった人たちは、納得できない思いや心の傷を抱え続けている。「『おかしい』と声を上げよう」。医師や学者たちがそう呼びかけている。
▽感染リスクは同じなのに「一時外出したらOK」
「まだこんな厳しい面会制限をしているのかと、びっくりしました」
首都圏の医師、須賀祐介さん(36)=仮名=は自身の体験をそう話す。
須賀さんは感染症内科医。コロナ禍の際は東京都内の総合病院で対応に当たった経験がある。「内科医の端くれ」と名乗り、SNSで...
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